地方創生の正体: なぜ地域政策は失敗するのか (ちくま新書)

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  • 筑摩書房 (2015年10月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068576

地方創生の正体: なぜ地域政策は失敗するのか (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 地方創生や原発事故についての社会学者と行政学者の対談。行政学者と社会学者の違憲の相違が際立っており、その意味では読んでいて面白く感じたが、地方創生の危険性についての抽象的な対談(政府への批判を含む。)が多く、肝心の地方創生の具体的な内容や、具体的な内容への批判ではない点が残念でした。

  • 批判に徹する系の内容。
    言説の背景にある骨組みがクリティカルのみといった感じを受けるので、ではどうすればよいのか、どうしていくのが正しい(かもしれない、と思っている)のかが具体的に分からないので面白くない本の部類に入る。(個人的に)

  • 地方創生の流れと原発事故の問題を中心に行政のあり方について述べている。
    国の言いなりに地方がなっている構造。
    何もしないことが許されない構造になっている。
    一定の科学技術が成り立つには政治権力が必要。
    弱者保護の観点で行政が運営されてきた、あるべき意義だと思ってきたが、弱者が増えすぎたのかと思った。

  • 地方創生の正体というテーマで、2人の立場の異なる学者が討論の形で進める形態。
    東北大震災の国と自治体の動きを見ながら、これからの地方創生の在り方に警鐘を鳴らします。
    どのような政策をとろうと財源を国が見ている以上、本当の地方が主導となるような新興策は困難。とはいえ、これをどう打開すべきかは、結論が出ない。ちょっと消化不良な印象でした。


    ・現在は「選択と集中」路線→この路線は排除を生む
     排除は依存から来ている排除であり、国民の国に対する依存が生んでいる
     →地方では、外から変なものを持ち込まれたときに抵抗できない体質を作り出している
    ・国と自治体の関係性(型)は、戦後一貫して変わっていないが、消化する側の体質は変化しつつある。つまり自治体側は金を受け付けなくなっている
    ・国が地方に向けて何らかの政策を打ち出すときに、各自治体の間でさかんに競争を起こそうとする。競争を煽ることで、自治体にとっては不本意であっても、その事業を自ら進んで選び取ったかのように誘導していることが可能になっている
    ・現在では一般財源主義・ルール配分主義から、特定財源主義・競争主義(裁量的配分主義)に移行している
     各自治体はそういう競争に参加している
    ・自治体を国のコントロール下に置いて直接統治をしようとすれば、各自治体が持っていた自治の力が失われ、セルフ・コントロールできない自治体ばかりになっていく。
     そうすると統治しようにも、統治の手段が失われることになえる。これは統治のやり方として明らかに間違っているのではないか



    <目次>
    第1章 「国‐自治体‐市民」の構造を問いなおす(「地方創生」で自治体は困り果てる
    「震災復興」で何が起きているのか
    「地方創生」は地域への侵略である)
    第2章 いかにして地域政策は失敗するのか―原子力発電所事故から見えるもの(国と地域はどのようにズレていくのか
    県と地域はどのようにズレていくのか
    市町村と地域はどのようにズレていくのか)
    第3章 地域にとって国家とは何か(アシンメトリー(非対称)としての権力
    国策の構造
    国をどう考えるか
    特定財源主義による統制)
    第4章 市民にとって、国家にとって自治体とは何か(多元的バランス構造の意義
    依存の構造
    科学技術と国家
    ガバメントと共同体)

  • 地方という用語自体が国との対立概念であること、分割して統治され、互いに競わされて滅んでゆく実態であることが分かった。

  • 請求番号:318.6/Yam
    資料ID:50081012
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • 人口減少⇒地方消滅⇒地方創生と新聞・マスコミを賑わしている。社会学者と政治行政学者の激論で、国家権力と地方政府、住民の関係性が炙り出されていた。
    第1章 「国―自治体ー市民」の構造を問いなおす
     1「地方創生」で自治体は困り果てる
     2「震災復興」で何が起きているのか
     3「地方創生」は地域への侵略である
    第2章 いかにして地域政策は失敗するのかー原子力発電所事故から見えるもの
     1国と地域はどのようにズレていくのか
     2県と地域はどのようにズレていくのか
     3市町村と地域はどのようにしてズレていくのか
    第3章 地域にとって国家とは何か
     1アシメントリー(非対称)としての権力
     2国策の構造
     3国をどう考えるのか
     4特定財源主義による統制
    第4章 市民にとって、国家にとって自治体とは何か
     1多元的バランス構造の意義
     2依存の構造
     3科学技術と国家
     4ガバメントと共同体
    同じ日本人であるのに、市民、基礎自治体、府県、国家ということなる組織に属すことにより、その組織の生き残りをかけて対立してしまう、特に国家権力に属する人間の行動、弱い者いじめをしてしまう構造、途中、情けない気分になりました(涙)。

  • 国がいかに「無責任の体系」に即して動いているか、震災や原発事故対応、地方創生政策を事例に描かれている。

    現在進行中の「選択と集中」型、経済指標重視の政策を批判しており示唆に富むが、対案が明確に示されていない(ように自分は感じた)ので、読後感はややもやもやするところがあった。

    金井先生の おわりに は痛快。特に追記。

  • 金井先生の一刀両断な物言い、最高です。

  • 318||Ya

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