家族幻想: 「ひきこもり」から問う (ちくま新書)

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著者 : 杉山春
  • 筑摩書房 (2016年1月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068699

家族幻想: 「ひきこもり」から問う (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 家族は人を追い詰める力も大きい。スペースの力を言うけれど、どうやって家族以外につてを求めるかがこの時代ずいぶん大きいのだろうなあ。

  • 当事者へのインタビューを通じて、「ひきこもり」の意味を考えた良書。ひきこもる人がはけっして自由気ままな暮らしを謳歌しているわけではなく、既存の価値観を内面化しすぎて自己点検を繰り返し、自分をダメだと決めて「自分自身が社会に漏れ出すことを必死になって防いでいる」など鋭い指摘が多い。一方で、やや近代以降の「家族」観がやや一面的な気も。

  • 371.42||Su49

  • 共同体と呼ばれていたものが形を失う時、家族が孤立すれば、家庭内の規範は偏り、次世代を苦しめる。次世代が生活する社会の在り方が、親世代の規範とは大きくずれる場合もある。次世代に前の世代が与えるべきものは、まず、この社会は自分自身のいための場所だ、という確信だ。そして、命が本来持っている成長する力を尊重すること。ひきこもりとは、自分が生きられない規範で自分をジャッジして自分を切り刻んでしまうこと。家族が基盤になって作られてきた規範がときに子供や若い世代を痛めつける。社会の中にこそ多様な受け皿が作られるべき。

  • 家族が支えになればいいけど、時々負担となる場合もある。

  • 平成28年7月12日読了。
    杉山氏のルポ『虐待』は凄まじい筆致のドキュメンタリーだった。
    今回の著作にもそれを期待したが、いまいち中途半端なルポに終始し、期待していた内容では無かった。
    ただひきこもりの経験者に対する丁寧な取材から浮き彫りになった「ひきこもり像」は、自分に厳しすぎるが故に、自分以外の他者を許せない、寛容になれない姿だということが良く分かり、勉強にはなった。

  • 家族という物語性の軛を巡る、現代の試練の数々。そうした局面に遭遇した時、もう少し肩の力を抜いても良いのだと、少し気が楽になった気がした。もちろんこの本にあるように、家族が担いきれなくなった機能を肩代わりする公的機関の存在が前提だが。経歴を隠さずさらけ出す著者の態度にも共感。

  • 「ひきこもり」から問う「家族幻想」、家族の絆への疑問ということだけれど、ここが一番散漫な気がしました。取材が長期間に及ぶため、まわりの状況が変わってしまい、ひとまとめにするのは難しい。第三章「私の中の引きこもり」はご自身のことで、他の章とは少し趣が違います。次男が多少「ひきこもり」で(今もまだ少し引きずっている気がします)、私自身も高校時代苦しんだので(当時は「ひきこもり」ではなく「不登校」と言われました)、これを序章にした方が入り込みやすいと思います。

  • P20 世間一般の価値観を内面化し、自己責任として受け入れている。〜親の願い、そして社会の願いを内面化し、その価値観に合わせられない自分を責め続けていた。

    ひきこもりの家族との関わりを紹介して公的な支援も提示する。

  • 著者の生い立ちも書かれているので、本人を知っている身としては不思議な感じだった。
    精神科医が精神病にかかりやすい、ということと共通する部分があるのではないかと思った。
    ひきこもりを病気として捉えているけれども、自分を差し置いて何かに怒ったり、「いけなくな」ったりと、惰弱との線引きはとても難しい。
    今、高校一年生の息子も一つボタンを掛け違えば、ひきこもりとかニートとか、そういう状況になりかねないと思うと少し怖い感じがした。

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