古墳の古代史: 東アジアのなかの日本 (ちくま新書)

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著者 : 森下章司
  • 筑摩書房 (2016年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480069108

古墳の古代史: 東アジアのなかの日本 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 紀元前一世紀から紀元四世紀の期間を中心とした古墳時代において、東アジア(日本、中国、朝鮮半島)で人や文化の交流状況が解説されている。日本の古墳だけではなく、中国や朝鮮半島の墳墓の形状や埋葬方法などの違いから、共通性や日本独自のものを説明する。正直、難しい本だった。古代史は歴史的資料が少ないため、仮説(想像)で補う部分が多く、読者にとって古代を妄想する幅が広くなる。そこが古代史にロマンを感じる部分であり、古墳は古代の思いに耽る良い材料となる。研究者にとっては迷惑な読み方だろうが、一般人の楽しみかたの一つととらえてほしい。類書にも挑戦したい。

  • 古墳時代がいつから始まったのかの学説の数々。それが邪馬台国の存在場所と大きな影響があるなどの説明が説得力に富んでいた。前方後円墳の出現は最近では3世紀中ごろから後半との説が有力で早まってきたという。最近の研究により大きく通説が変動しつつあるという背景が非常に良く分った。東アジアの漢・三国・晋時代、また3韓などの陵墓との比較など、日本の古代史を探る考古学が国際的な学問であることを改めて再認識した。日本において【平城天皇陵墓】が円墳だと思われていたのが、実は平城京を造営する際に前方部分が削られてしまったことが分った!楽しい話だが、それだけ300年前の天皇がこの時期に粗末に扱われていたとは興味深いところ。そして日本から逆に中韓に影響を与えた可能性があるとは全く考えもつかなかった。著者が繰り返し書いているように真実を探っていく幸せを痛感している方であることが良く分った。発想段階のレベルでこれから実証していきたいと謙虚な言葉だが、いつの日か真実が明らかになっていくことを期待したい。

  • <目次>
    はじめに
    第1章  前方後円墳とは何か
    第2章  ものとひとの往来
    第3章  古墳の発達と王権
    第4章  つながりとちがいと
    おわりに
    <内容>
    古墳時代を、東アジアの中で見ていこうとする内容。前方後円墳ももはや日本独自とは考えられず、中国や朝鮮半島の影響の中で、日本の独自のフレークがかけられた程度の違い。そういう点で、読んでいてややかったるかった。
    第4章の内容がもう少し読みたかった。

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