- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480069184
感想・レビュー・書評
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今後日本が世界で生き抜いていくためには、主体性を持って多様な人と協働できる人材の育成が必要不可欠です。従来通りの受動的な学びでは人間力が低下し、それがそのまま国力の低下へと直結するとも考えられています。
ここまでは私も賛成できるのですが…
本書は高大接続改革について述べられているため、高校と大学の教育内容に関する内容しか述べられていませんでしたが、私自身は幼い頃からの教育の充実も重要だと考えています。即ち、家庭内での教育や保育園・幼稚園における教育の質の高さが人間力の基礎を築くのであり、高校と大学だけの教育を改革するのでは不十分だと感じました。
そして、そのためには親自身がアクティブラーナーとして変わっていかなければならないという点には同感です。
本書を読み、日本人固有の「誰かがやってくれる体質」を改善すべき時期が来たと捉えることができました。
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前から気になっていた1冊。
山内氏の、全国の高校や大学を回られた経験に基づくご指摘は的を射ていると思う。
今朝の新聞でも、また新たな大学入試の話が話題になっているので常に最新の情報に留意していかねばならないが、今後の学生像を思い描くためには、読んでおきたい1冊。
・・・大学生って、いまは大変なんですね。 -
本書の特徴は、高大接続改革後に取り組むべきことについて、学ぶ側の目線でわかりやすく記述されていることにある。まず政策を概観している。18歳人口の減と大学の収容定員の増の関係性から生じる膨大な問題の一つの処方箋として、高校テスト・大学テストが設けられるという。高校テストでは思考力・判断力・表現力を問う問題も出題され、大学テストではさらに主体的に・能動的に多様な価値観を持つ人と学べる態度が試されるとのことだ。個人的には、そうした積極的な学習姿勢を親や子供自身に促し、また強制しようとしているのがねらいのように見えた。学習者が自覚するための様々な仕掛けが、これまで以上に重要になると思った。
今後、労働・雇用慣行が劇的に変わらることもなく、首都圏における経済資本と文化資本のある層が有利になると推測されている。このことは明治以来の試験の社会史から見ても今後も続くのだろう。教育社会学者による本制度導入前後を比較する実証研究に期待したい。 -
読んだ感想)入試制度は本当に変わるのか?ウヤムヤになりそう。
塾や予備校が新しい入試制度に対応した講師陣を揃えたりするのだろうか?疑問。
親の意識が変わる?
高校の学びが変わるのだろうか?変わらなさそう。 -
自分の頭で考え、工夫し、イノベーションを起こすしか生き残る道はない。国や会社は未来を守ってくれない。能動的な学習が必要。自分がどう生きるかこそが重要。
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必要な箇所を拾い読みして情報をとる本だと思う
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帯文”教室で、家庭で実践できるアクティブラーニング”
目次:はじめに、第1章 2020年の大学入試、第2章 偏差値で人生が決まる―見も蓋もない学歴論、第3章 本間先生に聞きたい、アクティブラーニングQ&A、第4章 高校生までにできること、第5章 大学のアクティブラーニング事情、あとがき -
最近話題の大学入試改革を、これから受験を迎えようとする親御さん向けに説いた本、という感じ。
アクティブ・ラーニングを唱道する立場。
その可能性についての話は、ある程度納得する。
ただ、結局、企業は偏差値で採用を続けるのだろうし、偏差値による大学の序列化はなくならない、とすると、大学入試に莫大なコストをかけて改革しても、社会の枠組みは変わらないのでは?と思ってしまうが。
大学でアクティブに学ぶことで巻き返しを図れるのは、やはり今後もごく一部。
学ぶ人が報われる社会を作らないと、どうにもならないのでは。