これが答えだ! 少子化問題 (ちくま新書 1235)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480069368

感想・レビュー・書評

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  • 見も蓋もない分析と結論。素晴らしい。

  • 少子化は結婚の遅れが原因。
    夫婦の出生力に社会経済的諸条件は依存しない。
    女性が自分よりも高い学歴を求めなければ解決する可能性が高い。
    フランス、イギリス、スウェーデンは都市部で出生率が高い。
    声高に少子化対策を言わないことが少子化対策になるのでは。

  • レポート参考書として読み始めたが、基本的な国の施策を淡々とまとめようと思ってたので、これ読んじゃうとちょっとノイズになりそう…と思って、レポート書いてから読むことにしました^_^。元気な社会学者の勢いのある文章に負けてしまう。
    筆者は「誰もが少子化対策を声高に叫ばないような日が来たときに、(略)出生率は静かに回復していくだろう」としてまとめているが、私は少子化対策つまり合計特殊出生率を上げるという明確な目標に向かって30年間頑張ったけど全然叶わず、それでも未だ目標を変えないのは、出生率を隠れ蓑にさまざまな社会福祉向上を進めてきた優秀な官僚の計略かもと思いました。これこそステルス政策!それで筆者の言う通り生活水準が上がり、年取っても幸せに暮らせそうという雰囲気醸成できれば子供を産むのを恐れなくなると思う。生活水準と生活期待水準の2つのキーワード大事なので忘れないように。

  • 巨額の税金が少子化対策のために注ぎ込まれてきましたが、改善の兆しはほとんど表れていません。
    逆に、少子化対策に力を入れれば入れるほど、効果が薄れるパラドクスが。
    女性が働いても子どもは増えない、希望子ども数が増えも子どもは増えない、男性を支援しても子どもは増えない、豊かになっても子どもは増えない。
    今までの少子化対策がうまく行かなかった原因を明確にしてくれます。
    情報の読み取り方、解釈の仕方を学ぶのにも役立ちます。

  • 【由来】
    ・図書館の新書アラート

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】
    ・騒ぎすぎると「期待値」が上がって逆効果。そもそも政策とか予算付けで解決できるなどと思い上がらないほうがいいでしょ。

    【ノート】
    ・家内も同意できる部分が多いと言っていた。

    【目次】

  • 表が厳密な値を表しているのだろうけど、そのぶん難しくなってしまっている印象。

  • 改めて、統計リテラシーの重要性を教えられました。
    また、これから日本社会がどのような成熟をしたら良いのかについてのヒントがありました。

  • 最後の「最低限の応急措置とは?」が良かった

  • タイトルと語調とは裏腹に難解な内容である。
    様々な観点から「少子化」について論じている。著者の膨大な情報収集&分析能力に頭が下がるばかりである。
    一度読んだだけでは消化不良になりかねないので、もう一度じっくり読みたいと思います…ƪ(˘⌣˘)ʃ

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著者プロフィール

東京大学大学院人文社会系研究科教授

「2022年 『社会の解読力〈歴史編〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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