縄文とケルト: 辺境の比較考古学 (ちくま新書1255)

著者 :
  • 筑摩書房
3.25
  • (2)
  • (1)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 83
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480069610

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 切り口は絶対おもしろいと思う。だが、どうしたことか、何も頭に入ってこない。何度も途中中断しながら、とりあえず最後まで字面は追いかけた。図版が多いわりに、インパクトが小さい。というか、どの説明がどの図を示しているのかが分かりづらい。梅原先生の古代史研究の本なら、どれもスリリングでわくわくしながら早く先が知りたいという思いで読み進めることができる。東西の島国を比較するということなら、梅棹先生が50年以上前にやっている。それよりももっと古い時代を扱っているわけだが、何らかの関連性はあるのだろうか。そんなことも気になる。あの大きな石をどうやって運んだのだろうか、1年に1回、夏至の日に太陽が昇る方向をどうやって調べたのだろうか、そういった素朴な疑問もたくさんあるけれど、とにかくボヤっとしたまま本書を閉じる。まあしかし、なぜか大きい石には興味がそそられる。実家(太秦)の近くにあった蛇塚古墳。子どもたちとハイキングに行った笠置山。さらに、飛鳥の石舞台。中に入れずじまいだが、磐船神社。これまた、暑すぎて上まであがれず拝むことはできなかったが、奥出雲の須賀神社に鎮座する夫婦岩。人の心をひきつける何かがあるのだろうなあ。

  • 私もケルト、縄文の遺跡にも行っているので大変に興味を持った。しかし別の方が感想を書いたように読んでも何も頭に入らない。ある意味不思議な本である。写真と文章のバランスが悪いのか?旅行感想文なのか?

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

松木 武彦(まつき・たけひこ)
1961年愛媛県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。岡山大学文学部教授を経て、現在、国立歴史民俗博物館教授。専攻は日本考古学。モノの分析をとおしてヒトの心の現象と進化を解明、科学としての歴史の再構築を目指している。2008年、『全集日本の歴史1 列島創世記』(小学館)でサントリー学芸賞受賞。他の著書に『進化考古学の大冒険』『美の考古学』(新潮選書)、『古墳とはなにか』(角川選書)、『未盗掘古墳と天皇陵古墳』(小学館)『縄文とケルト』(ちくま新書)などがある。

「2021年 『はじめての考古学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松木武彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×