- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480069993
感想・レビュー・書評
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流罪という共通点はあるものの後半はかなり辛い
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流罪が刑罰としては死罪に次ぐものであるとすれば、改めてその重さが分かる。
現代で言えば、無期懲役だろうか。
どちらもそれまでの縁(地縁、血縁など)から切り離される事を考えると、一種の社会的抹殺と言える。
現代よりも縁が濃かった過去の時代ならば、より一層刑罰としては重くなっただろう。 -
古代以来の流刑の歴史について。特に交通不便の時代の流刑は送られる側も受け入れる側もどんな心境だったのか、気になる。
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江戸時代以降の流罪・流人に関する書物は多いがそれ以前についてはなかなか類書が少ないなか、網羅的に述べられている。
巻末にきちんと参考文献(手に入りやすいものに限る)リストがあるのは好印象。 -
流罪とは何か。古代からの流罪の実例を調べ上げ、それがどのような意味を持っていたのかを探った。最初は刑罰だったものが、やがて見せしめや政敵の排除など、多様な意味を持ってくる。近代となり、辺境がなくなっていくとともに流罪は消滅した。
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東2法経図・開架 B1/7/1290/K