テロルの現象学 (ちくま学芸文庫 カ 4-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480080691

感想・レビュー・書評

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  • 作者の実践的方法論を示した著作が『バイバイ、エンジェル』だとすると、こちらは理論的側面を記した著作。どちらが欠けても片手落ち。

  • テロリズムはいかにして発生し、成長をとげるものか
    その観念的メカニズムについてまとめあげた一冊
    ただ、文庫版あとがきにもあるとおり、93年の時点で
    すでにこの本だけでは説明しきれない事象が発生していたようだ
    同じ作者の探偵小説「オイディプス症候群」においては
    ナルシシズムによる観念の頽落を暗示させるような描写がなされている

  • ずっと気合が入らなくて積読だったけど、ビンラディンが殺害された今こそ、改めて<観念の暴力>であるテロリズムを捉え直してみたい。本書を読み終えたら、9.11以降の世界を再構築し、国家策謀の本質を問うゼロ年代最高のサイエンス・フィクション、伊藤計劃『虐殺器官』へ。

  • テロルという観念的暴力を喚起し続ける<観念的なもの>の発生現場に遡行して、その発生史的必然性を解読する・・・

    ああ、書いてて訳がわからない。
    ここに登録する本は読み終わったものばかりなんですが、これだけはまだ途中です(笑)。
    中断しつつもぼちぼち読んでます。

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著者プロフィール

作家・評論家。1948年東京生まれ。
79年『バイバイ、エンジェル』でデビュー。98年編著『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序論』で第3回本格ミステリ大賞小説部門と評論・研究部門を受賞。主な著作に『哲学者の密室』『例外社会』『例外状態の道化師ジョーカー』他多数。

「2024年 『自伝的革命論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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