- Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480080783
作品紹介・あらすじ
明るく華やかな南フランス・プロヴァンス文化のトルヴァドゥール的情趣と共感しあい、ニーチェの思想の光と影が多彩に明滅する哲学的アフォリズム・詩唱群。神の死に関するニヒリズム、永遠回帰思想の最初の定式化、ツァラトゥストラの登場など、ニーチェの根本思想の核心が明確な姿を現わしてくる重要な作品である。重大な精神的転換期にあった哲学者の魂の危機の記念碑。
感想・レビュー・書評
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「われわれの使命は自分自身を取り違えしないことだ。」
一個の精神を養うのにどれだけ多くのものを必要とするか
に、何の公式も有りはしない、とか。。。
5書の後半なんかはなんだろ哲学書なのに胸が熱くなり感動した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビビッとくる一節に出会えるかも
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2013年3月3日に殊能将之『子どもの王様』と一緒に購入したらしいが、早々に読み終えた『子どもの王様』に引き換え、こちらは3年近く放置してしまっていた。前作『曙光』を読み終えた勢いに乗じて漸く読了。付けた折り目の数は前作を上回る。箴言集を挟み込む形で収録された劈頭の押韻詩と付録の詩歌は、『曙光』の続編でありながらも遥かな思想的深みを湛えた〈神の死〉や〈永遠回帰〉〈ツァラトゥストラ〉といったニーチェ思想の最重要タームの誕生を高らかに祝福するかのようで、単なる余技を超えた輝かしい彩りを本書に添えている。
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横山雅彦氏推薦
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ニーチェの根本思想の核心が明確な姿を現わしてくる重要な作品