東京 都市の明治 (ちくま学芸文庫)

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著者 : 初田亨
  • 筑摩書房 (1994年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480081599

東京 都市の明治 (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 1994年(底本81年)刊。維新以降の東京都市部での建築意匠の変遷と欧化主義との関係、市井建築物における西洋風の移入の実態を解説。建築の意匠構造の保守性、つまり市井では、欧化主義と異質の漸進的な西欧建築の導入と和風意匠の継承、融合があったと論ずる。確かに、その可能性なきにしもあらず。が、保守性の要因につき、安全性への信頼、工期、価格、和風間取りの使い勝手の良さ等の他要因もありえるところ、これを検討せず、単に西欧建築をなしうる能力・実例の存在だけで、市井人が和風意匠の価値を見出した結果と見るのは短絡的。
    大工・左官こそが和風文化の継承者かのごとき叙述も根拠の提示に乏しく、大工・左官と大卒建築家の区分けも紋切り型に過ぎる。むしろ、一部の例外は別として、多数の大工・左官に、西欧建築を確実になしうる能力の欠如を想定しうるとも。その意味で理由付けは不充分な内容と言わざるを得ない。ただ、単純な欧化主義ではなかった事実、商業史に関連する3章の二、三は興味深い。勧工場(かんこば)、勧商場(近畿圏での呼称)の存在と、それらが大正時代の銀ブラや現在のウィンドーショッピングのはしりと目される点は未知情報として有益。
    さらには、戦後乱立した商店街文化の萌芽とも推測できよう。著者は工学院大学教授。

  • 観工場という言葉をここではじめて聞きました

    wien シュテファン大聖堂

  • 2007/11/28読了

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