英文翻訳術 (ちくま学芸文庫)

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著者 : 安西徹雄
  • 筑摩書房 (1995年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480081971

英文翻訳術 (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 私の教科書!

  • 翻訳で一番役立つ本のように思える。文法から説明しているのがわかりやすい。

  • この本の内容だけ頭に入れるだけでも、英文の見え方がガラッと変わってくる。頭の中で自然な日本語に直せるということはそれだけ理解できてるということだ。あとがきでグサッと刺さる。

  • きっと、分かりやすい解説なんだろうと思う。
    しかし、いかんせん自分の英語力がこの本を読むレベルに達してしないため、かなり難しく感じた。
    巻末にも書いてあるが、翻訳には、英語力、日本語力、翻訳に対する想いの三つが必要とのこと。
    まずは一つ目の英語力が不足しているのだな、ということが分かっただけでも良かったかも知れない。

  • 文章表現の例は少ないが、英日翻訳の際の文法解釈、文章の構成のコツが参考になる。特に単語の意味にとらわれず、原文の流れを変えずに翻訳するTipsは必読。

  • 【原文の思考の流れを乱すな】p20
    ①原文の思考の流れにできるだけ忠実に従うように工夫すべきである。そのためには
    ②原文の形式的な構造をなぞるのではなく、一度これを解体して、形式の背後にある思考の流れをよく読み取り、この流れを
    ③日本語本来の構造に移しかえて再構成しなければならない

    名詞・代名詞の所有格、あるいはof+名詞という句の背後には、実はS+Vという文(節)の構造が潜在している。したがってこれらを翻訳する時には、まず形式上の句を内容的に文(節)に読みほどいてから、これを改めて日本語に再構成することが有効である。p37

    【生成変形文法「核文」「変形」by E. A. ナイダ】p40
    変形文法がもたらした最も意義深い洞察の一つは、全ての言語には6〜12ぐらいの基本構文があるだけであり、それらの基本構文(核文)に変形という操作を加える事によって、他のすべての複雑な文が作り出せる、ということである。これと逆の過程で、逆行変形とは、表面構造から、その底にある核文に還元してしまう分析の過程をいう

    【代名詞は切れ】p75
    ①代名詞は、前後関係から見て、誤解を生んだり、曖昧さが生まれたりする惧れがない限り、訳文からはできるだけカットする。
    ②どうしても表に出さなくてはならぬ場合(つまり、さもなければ誤解の生じる余地のある場合)には、安易に「彼」とか「それ」とかとするのではなく、むしろ元の名詞を繰り返すほうがよい。

    【関係代名詞を料理する方法】p98
    ①接続詞を補ってみる
    ②いったん切る
    ③分解、解体する

    (時制に関して)毛利可信教授「英語は知覚に沿って言語化が行われるのに対して、日本語では知覚という動作が行われたという過去の報告を言語化する」p158

    【受動態を訳すときの対応策】p192
    ①能動で訳す
    1. 自動詞で置き換える
    2. 主題提示の「は」を活用する
    3. 「誰も」を入れる
    4. 動作主を主語にする
    ②受け身のまま
    ③翻訳調を生かす

    日本語の情況論理的な特性からして、間接話法を訳す場合、「直接話法を生かす」ことが有効である。p228

  • 大学院入試に英文和訳があった。学部の入試のときにはなにも対策をしていなかったので、なかなか要領を得られなかった。この本を紹介され、読み始めたところ、英文和訳の考え方が変わった。直訳から自然な日本語にできるようになるのに、特効薬はない。今回は短期の入試対策が目的だったので、あまり例文を味わえなかった。後日リーダーズと共にチャレンジしよう。

  • 英語の文章を、違う形に読みほどいて日本語に訳す。
    既に授業で教えられてきたことを、改めて説明してくれている。目新しいところはないけれど、大事なことばかり。どうやって実践すればよいか、が問題。

  • エッセイを取り上げて、英文の読み方を解説。
    辞書なしで読めるようにとの配慮で、英単語の意味も欄外にまとめてあるけれど、当時高校生の私には辞書なしはちょっと無理でした(笑) 単語1個1個にとらわれすぎない、といいますか、単語・文章を超えて流れを読む、といいますか、そういう読み方を教えてくれる本です。
    これのおかげで、英文がまともに読めるようになった気がします。ある程度文法とか単語の知識が備わってて、さらに上の読解力を身につけたい人は読んでください、と教師が言っておりました。

  • 「長文読解教室」のコメントで、高校時代の私が「英文をいかに自然な日本語に直すか」に
    挑戦していたことを書いた。そして、自分なりに発見したノウハウをまとめた「英文意訳教室」なる
    テキストを製作し、一人で悦に入っていたことを述べた。そこには、
    ・"poor Alice ... "の poor は、「かわいそうなアリスは...」ではなくて、「かわいそうにアリスは...」と副詞的に訳すべしとか、
    ・「三人の男が.....していた」よりも「.....する男が三人いた」とか「男が三人.....していた」のほうが日本語として自然な場合が多いとか、
    いろいろ書きつけてあったのである。

    そんなある日、どこかで安西氏の「英文翻訳術」のことを知り、さっそく購入した。
    この本には、上のようなノウハウが、ずっと洗練された形で提示されており(安西氏はプロの翻訳家なのだから当然である)、
    楽しく読んだ。自分の言語感覚が答え合わせされたようで、愉快だったのである。

    私が翻訳技術の研究に熱をあげていたのは高校2年から3年半ばまでで、大学生にもなると、
    英文和訳の課題がなくなったこともあって、自作の「英文意訳教室」を編集するのも止してしまった。
    ところが、図書館をぶらついていて、同じ筆者の「英語の発想」に出会い、対象言語学という世界を知るのである。

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英文翻訳術 (ちくま学芸文庫)の作品紹介

達意の訳文で知られる著者が、文法事項を的確に押さえ、短文を読み解きながら、翻訳の秘訣を伝授する。大学受験生から翻訳家志望者まで、一読三嘆、必読の訳文指南書。

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