ヴェーユの哲学講義 (ちくま学芸文庫 ウ 5-2)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480082978

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  • 原書名:Leçons de philosophie(Weil,Simone)
    心理学で用いられる方法◆反射◆本能◆行為における身体の役割◆感情における身体(反射と本能)の役割◆思考における身体の役割◆精神を求めて◆精神の発見ののちに◆社会学◆倫理のよりどころ◆審美的感情についての心理学◆いくつかのプラン

    著者:シモーヌ・ヴェーユ
    訳:渡辺一民、川村孝則、

  • シモーヌ・ヴェイユ(何故かこれだけ表記がヴェーユだ)がロアンヌ女子高等中学で行った哲学講義のノート。より正確に言うなら、著者は講義を受けていた女子生徒なんじゃないか、という気がするがw
    講義ノートだけあって、内容は入門編に近いように思う。また、ヴェイユの人となりもよく出ているのではないだろうか。この後、ヴェイユは休職し、工員となって働くのだが、そこに通じる思想もそこかしこに垣間見える。

  • [ 内容 ]
    本書は、若き日のヴェーユがロアンヌ女子高等中学(リセ)の最高学年哲学級でおこなった講義の記録である。
    「心理学」から始まり、「精神の発見」「社会学」「倫理学」などを通して、意識・感情・国家・身体などを考察するこの講義は、独創的かつ自由奔放、そして何よりも生徒の人格を発展させようとする姿勢に貫かれている。
    この講義ののちロアンヌを後にしたヴェーユは、パリの電気会社で働くことになるが、講義録からは、「抑圧と自由」などの諸論考にはじまり『根をもつこと』に至る、その後の思想と行動を支える思索を見出すことができる。

    [ 目次 ]
    心理学で用いられる方法
    反射
    本能
    行為における身体の役割
    感情における身体(反射と本能)の役割
    思考における身体の役割
    精神を求めて
    精神の発見ののちに
    社会学
    倫理のよりどころ
    審美的感情についての心理学
    いくつかのプラン

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • シモーヌを若いころ読んで、女性って視点の幅が広いなと、それまでの私の中での男性社会の文学哲学を一掃した彼女。その中でもこれは特に好きです。

  • ヴェーユの著書ではなく、彼女の生徒の講義記録ノート。だからこそ、生きた彼女の人となりや素顔が見える気がする。

  • 分類=思想・ヴェイユ。96年11月(『哲学講義』81年を改題)。

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著者プロフィール

Simone Weil 1909-1943。フランスの女流思想家。リセ時代にアランの教えをうけ、のち哲学の教師についたが、労働運動に深い関心を寄せ、休職して工場に女工として入り8ヶ月の工場生活を体験。36年スペイン内戦では人民戦線派義勇軍に応募。40年独仏戦のフランスの敗北で、ユダヤ人であるためにパリを脱出。その頃キリスト教的神秘主義思想を深める。42年アメリカに亡命、自由フランス軍に加わるためロンドンに渡るが、病いに倒れ、43年祖国のため食を断って衰弱死する。彼女の生涯と遺作は、不朽の思想としてカミュをはじめ世界の文学者、思想家に深い感銘と影響を与えた。

「2020年 『重力と恩寵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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