雨月物語 (ちくま学芸文庫)

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著者 : 上田秋成
制作 : 高田 衛  稲田 篤信 
  • 筑摩書房 (1997年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480083777

雨月物語 (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 話は当然に面白いんだけれど評が読んで楽しくてかわいい

  • 何回も読みたくなる本。日本のファンタジー。

  •  近世中期の文人上田秋成の代表的作品。怨霊、亡霊、魑魅魍魎が登場する怪談集である。原文(書き下し文)で読んだが、やはり現代語訳では伝えられない微妙かつ繊細なニュアンスが感じ取れてよかった。話の内容もさることながら、その文体自体が作品の本質的な価値を発露を可能にせしめる機関装置であることを再三確認することとなった。話の残酷さ、恨みつらみ、その因果がもたらす結果の恐ろしさがひしひしと感じられる一方で、艶麗な表現技法に息を飲まずにはいられない、美しさがそこにはある。

     では私も著者にならって、締めることにしよう。
    雨霽れ月朦朧の夜、窓下に編成して、以て是を書き示す。

  • 生には常に死がつきまとい,死を想ったときの生の醍醐味がある

  •  江戸時代に描かれた古典ファンタジー小説。裏表紙などにファンタジーと書かれていたが、妖精や異世界探索のようなファンタジーではなく、やはり怪奇小説のジャンルではないだろうか。作者が描きだした幻想的な世界観は、よくこの時代にかけたものだ、と思ってしまった。

     物語の構成は、短編集ではあるが、一つの物語が次の物語に何かしらの形でつながっているというもの。なかなか訳文だけでは理解できなかったが、解説や注釈などがとても細かく描かれており、より深く理解できた。ただ、解説書にあるように参考文献を乗っけるだけの解説や引用文を引っ張ってくるだけの記述も時々あり、そういうところは残念であった。

     ところどころで出てくる挿絵も、物語の不思議さが一層際立たせるのに役立っていると思った。

  • いままで読んだどの幻想よりも質がよかった。
    なんていうかなんていうか、とにかくやばかった。

    200年も昔の書物を読んでこころ動かされるなんて、なんだか感慨深い。

    個人的には『菊花の約』『吉備津の釜』『蛇性の婬』あたりがとくに良かった。
    『菊花の約』に関しては石田彰による朗読CDが出ていて、オチについては議論の余地があるけど、それはそれでかなり好き。

  • 京都女子大学図書館での請求番号は、「081/C442/Ko-10-1」です。

    ★2013年度8月テーマ「暑さも吹っ飛ぶ…?“怪談”特集」★

    言わずと知れた古典の名作。
    今読んでも十分ぞっとします。
    怖いだけではなく、美しい物語であるのがポイントです。

  • 雨月物語それ自体の面白さは言うまでもないし、文のまとまりごとに挿入される編者の【評】が読んでいて楽しい。
    著者である秋成の遍歴や当時のものの見方等、解説として基本的なものは勿論、中には学界における論争や評者の一言感想(「そんなんいちいち評にして付けんでもええわ!」というものも多いw)なんかも丁寧に記してあり、古典でありながらも親しみやすい一冊だと感じた。

  • 言葉のリズムがいい。物語の成り立ちはこのあたりから。

  • 高田さん(と稲田さん)だから安心して参考にできる。
    とか思ってたら不意にへんなこと書いてたりしてびっくりする。豊雄は、宝剣を贈られて夢の中に入り込んでしまうが、それは真女子が作り出した第二の現実ってどういうこっちゃ。笑 そういうのだいすきなんですけど!
    「白峯」の舞台も、現実の白峯じゃなくて霧の向こうの虚構白峯なんやって書いててわくわくしてしまった。

    高田さんの文章は、いつも抜群に読みやすくて面白いです。いつもいつもこの本にはお世話になってます。
    講談社学術文庫の青木さんのぶっとんだ注釈と読み比べると更に面白いです。一緒に読むと、違うこと書いてるよーで青木さんのも納得してしまったりします。

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