漫画原論 (ちくま学芸文庫 ヨ 6-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 114
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480084781

作品紹介・あらすじ

漫画を漫画たらしめている内的法則とは何だろうか。いかなる約束事が漫画を絵画や小説、映画とたがわせ、アニメーションやイラストレーションといった隣接ジャンルと異なったものに仕立てあげているのか。物語の内容をひとまずおいて、物理的に漫画を築きあげている線(ふき出しやコマの配分、速度の表象など)と色彩(黒と白、色の有無)などを通して漫画を論じ、漫画を形作る「文法」とは何であるかを考える。戦後から現在までの作品を分析した漫画表現論。

感想・レビュー・書評

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  • 大学受験の国語め出てくる難しい文章は、こういった本から慣れていくと、もうちょっと読めたかもしれない。
    それは冗談としても、漫画を学問的に扱ったらこうなるのかというのが新鮮であった

  • 2018/01/19 18:54:11

  • 広く浅くといった印象。これさえ読めば、あとはマンガ評論好きなだけ読めるよ。みたいな品なのだろうか。こういったことは、マンガを読むのに慣れた人間には当たり前のことだが、あえて言語化することで新しくわかることもあるのだ。かく言う僕も新しく知ることが多かった。

  • (推薦者コメント)
    一口に「漫画」と言っても、その手法は多種多様である。第一、何を持って私たちは漫画を「漫画」と読んでいるのだろうか。イラストとはどう違うのか。本書は、漫画を漫画たらしめる要素を体系的に論じ、まさに「漫画原論」を作り上げることに見事に成功している。漫画そのものを論ずる本と言えば、まずこれである。

  • 四方田犬彦による漫画論。難しくなく、でも漫画の読み方が確実に変わる良著。

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著者プロフィール

四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生れ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。

「2024年 『パレスチナ詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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