場所の現象学―没場所性を越えて (ちくま学芸文庫)

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制作 : Edward Relph  高野 岳彦  石山 美也子  阿部 隆 
  • 筑摩書房 (1999年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480084798

場所の現象学―没場所性を越えて (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    人間が生きるということは、身の回りの空間や環境に自分なりの様々な意味を与えることと同値である。
    自らの直接経験による意味づけによって分節した空間が、すなわち「場所」である。
    場所は、大量生産と商業主義が深化した現代においては、多様だったはずの意味や環境適合性を欠落させ、お仕着せのものとなり、「偽物の場所」のはびこる「没場所性」に支配される。
    本書は、ディズニー化、博物館化、未来化などの現代の没場所性の特徴を暴き出し、キルケゴールやカミュやリフトンらの文学や哲学の成果も動員しつつ、場所に対する人間の姿勢と経験のあり方を問う、現象学的地理学の果敢な挑戦である。

    [ 目次 ]
    第1章 場所および地理学の現象学的基礎
    第2章 空間と場所
    第3章 場所の本質
    第4章 場所のアイデンティティ
    第5章 場所のセンスと本物の場所づくり
    第6章 没場所性
    第7章 現代の景観経験
    第8章 場所のゆくえ

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

    「今、何時?」

  • 20140121読了。

  • 内容はまさにタイトルの通りである。現象学的な手法で、人が実際に生きる「場所」を考究する。この「場所」は、シモーヌ・ヴェイユが『根をもつこと』で語った、人が根ざすべき「そこ」と同義であり、レルフはこんにち、その場所が失われてきていると指摘する。「ディズニー化」「博物館化」といった「没場所性」が進展しているという主張は共感を呼ぶ。
    とても興味深いテーマだが、ただしこの本にはちょっと読みにくさがある。山口昌男ほどひどくないが、他の書籍からの引用がひっきりなしで、そのため、著者自身の考えの筋道が毎度中断され、全体の流れがともすれば見失われてしまいそうになるのだ。
    引用をもう少しほどほどに抑えてくれれば、この本はもっと面白くなったと思う。とはいえ、「場所」を考える契機としては、このままで十分魅力的な書物である。

  • 「没場所性」(ディズニー化、博物館化、未来化など)を批判し、「場所」の創造を求める。
    「場所」論の最も体系的でコンパクトなまとめといえる。
    示唆に富む良書。

    だって

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場所の現象学―没場所性を越えて (ちくま学芸文庫)の作品紹介

人間が生きるということは、身の回りの空間や環境に自分なりの様々な意味を与えることと同値である。自らの直接経験による意味づけによって分節した空間が、すなわち「場所」である。場所は、大量生産と商業主義が深化した現代においては、多様だったはずの意味や環境適合性を欠落させ、お仕着せのものとなり、「偽物の場所」のはびこる「没場所性」に支配される。本書は、ディズニー化、博物館化、未来化などの現代の没場所性の特徴を暴き出し、キルケゴールやカミュやリフトンらの文学や哲学の成果も動員しつつ、場所に対する人間の姿勢と経験のあり方を問う、現象学的地理学の果敢な挑戦である。

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