日本の昔話 (下) (ちくま学芸文庫 イ 14-3)

制作 : 稲田 浩二 

• 筑摩書房 (1999年7月8日発売)

作品紹介・あらすじ

むかしむかしあるところに…ほんの数十年前まで、昔話は、幼な子が人生の最初に楽しんで聞く文芸だった。神々が人界をめぐり、鶴女房が飛来し、海底の都にみちびかれる語りの世界。無数の語り手と聞き手とが共同でつくりあげたさまざまなお話は、いく世代にもわたって口伝えで生きつづけ、ゆたかで奥深い口承文芸の宇宙を築いてきた。その一千を超えるタイプのなかから、下巻には「猿蟹合戦」「かちかち山」などの「動物昔話」29話、「笑い話」123話、「形式話」7話を収録。いまや失われようとしている日本の昔話の集大成。

感想・レビュー・書評

[やまさんの感想 · 2024年1月25日]

下巻は「動物昔話」「笑い話」「形式話」に分類される話を収録。
ひとつひとつの話は上巻よりも短めだが、短い中におもしろさが凝縮された、ショートショートのような楽しさがある。落語のような話も多い。天地の創造に関わるような壮大な話もいいが、やはり庶民の暮らしや動物たちの話が好みだ。

[kobuneさんの感想 · 2014年3月8日]

物語というより小話集。上の方が面白かったかな。