ウォールデンーー森で生きる (ちくま学芸文庫 ソ-2-1)

  • 筑摩書房
4.29
  • (4)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 68
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480085474

作品紹介・あらすじ

1945年夏、ヘンリー・ソローはウォールデン池のほとりに自分で家を建て、以後2年2カ月におよぶひとり暮らしを始めた。アメリカが経済原理に取りつかれ始めたその時代、彼はそんな社会のあり方に疑問をもち、人間精神の復権を目指して、社会の外側で生きることを実践した。本書『ウォールデン』は、その実証の記録である。そして人間界とはうらはらに、伸びやかで自由な野性世界の、実に魅力的な宝庫でもある。ソローの思想を忠実に訳文に反映させた、古典的名著の新訳決定版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本当に大切なことってなんだろうなぁ、と自分自身のことを考えながら読み進めていった本だった。高級ホテルに泊まる、ブランド品を身につける、インスタ映えした写真を投稿する、形式ばった丁寧な暮らしを実践する…。世間でもてはやされてるものをやってみたけど、心が本当に満たされたとは感じなかったと思う。やってたときは、これでいいんだと思い込んで自分の心なんか無視してたけど、それは本当に良くなかった。(「今宵は喫茶ドードーのキッチンで。」に出てくる人みたい。笑)

    夜空を見上げたり、きれいなはっぱを見つけたり、砂浜で波の音に耳を傾けたり。そっちの方がよっぽど大事なことを知ってるのかもしれない。

    著者のヘンリー・D・ソローは自然的な生活こそ人類にとって至高!と言ってる訳では無い。あくまで、自分本来の生活ができるといいねと伝えていて、そのひとつがソローがやったような森での生活である。

    池や動物、野生の植物や栽培したマメを細かく観察したり、ときに想像を超える自然の壮大さを感じとってみたり。生きる上で大切なことを、そっと教えてくれた気がした。

  • 自分にとって本当に大切なことを極めることができれば
    人間は想像以上にお金も時間も節約できる

    その根本を曖昧にし周りに流されてばかりいると
    余計な行動が増え、余計なものが増え
    お金も時間も余計に消えていく

    生活も情報もシンプルにすること
    抱える問題の数を減らすこと
    簡素に生きることで
    自分の頭が正しく働く状態を作る

  • 来訪者が名を記して名刺代りに残した胡桃の葉を、散歩から帰ってきて見つける愉しさよ。人との距離はこうあれかし。孤独を愛しても耽溺はしない、しなやかなソローの生き方。

  • 生計
    暮した場所、暮した目的

  • なにが便利で、自由か・・・。
    いろいろやってみないとわからない。
    持っているものを使おうっと。

全7件中 1 - 7件を表示

ヘンリー・D・ソローの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×