マハーバーラタ 1 第1巻(1-138章): 原典訳 (ちくま学芸文庫 マ 14-1)

著者 : 上村勝彦

• 筑摩書房 (2002年1月1日発売)

作品紹介・あらすじ

『マハーバーラタ』はバラタ族の戦争を物語る大史詩である。この叙事詩では、古代インドに雄飛したバラタ王の後裔であるユディシティラを長兄とするパーンダヴァ(五人の王子)とドゥルヨーダナをはじめとするカウラヴァ(百人の王子)による一族内の死闘が語られる。また、竜を食べるガルダ(金翅鳥)の誕生、乳海の撹拌、蛇の犠牲祭を行なうジャナメージャ王と、その蛇供をやめさせた最高のバラモンのアースティーカの物語など、非常に多くの神話、伝説があり、その他ありとあらゆる有用な情報が挿入されている。

感想・レビュー・書評

[momchapさんの感想 · 2021年10月22日]

インドの神話。登場人物の多さと話の複雑さで、難しいかと思ったが、巻頭に人物表や地図がついており、親切。あらかじめどのような話なのかをあらすじを語り、それについてもっと詳しく知りたい、という語り手への要望があり、語り手は詳しく語る、という形式をとっている。
思った以上に大作であるが、それだけに読み応えはある。あらすじで好きだと思ったり、興味がなかったりする人物にまた違った印象を持つことが細かな話に入ってから持つこともでき、繰り返し語り継がれてきたわけもわかる。

[isutabiさんの感想 · 2011年1月27日]

いつかはこれで全部読もうと思ってるのだけど、まだレグルス文庫版すら読んでないので、そっちがすんでから買いはじめようかと思ってます。
絶版が怖くはあるからあんまり時間はかけられないかなあ。
ちくま学芸文庫なんでマシだとは思うけど。

[oriduru1970さんの感想 · 2010年12月4日]

アーリア民族の創世記

[imagacoさんの感想 · 2010年5月19日]

世界最長の叙事詩「マハーバーラタ」の第１巻「最初の巻」（アーディ・パルヴァン）。パーンダヴァ家・カウラヴァ家の起源、ドゥルヨーダナの最初の奸計「ラックの家の火災」まで。「ここに存するものは他にもある。しかし、ここに存しないものは、他のどこにも存しない」という有名なフレーズは、笠井潔の矢吹駆が最初に登場するときにつぶやく台詞でもある。