入門経済思想史 世俗の思想家たち (ちくま学芸文庫)
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みんなの感想・レビュー・書評
経済学に限らず思想史を書く上で手本にすべき本である。人物をいきいきと描き出した上でもちろん思想の本質についてもきちんと説明している。終始おもしろく、長めの本だがすぐ読んでしまえるだろう。
とあるブログで紹介されていて興味を持って読んだ。難解な用語が出てくるわけではないが、論理関係など注意して読まないと意味がわからないところが多く、なかなかハードな本だった(明らかに論理が破綻している箇所があるが、訳が悪いのか、原著が悪いのかは不明)。
●面白かった点
経済理論を俯瞰的に解説している。
個々の理論の解説もそこそこある上に、それまでの思想や当時の経済状況を踏まえて「なぜその思想がでてきたのか」を述べている点がすばらしい。
●気になった点
結論が良くわからなかった。歴史を紹介してぶつッと終わるのではなく、未来につながるような書き方になっているが、回りくどく、何を言っているのかわからなかった。3行でお願いしたい。
アダム=スミス、マルサス、ケインズ、マルクス…。名だたる経済学者たちの打ち立てた経済理論が、実は何か普遍の真理が発見されたようなものではなく、
経済学者たち個人の出自、挫折、立身出世の拠り所といったフィルターを通して培われた世界観なのだということを語っている。
それぞれの経済学者その人の目線に立ち、理論形成のプロセスをドラマティックに描かれているので、読んでいてなぜか興奮する。
西洋近代史を一通り学んだ人なら、当時の社会情勢を感じ取りながら歴史書としても読めるかも知れない。
新書にしては厚く、ページをめくる度に飛び込んでくる活字の量が圧倒的(センテンスが長い)のだが、読みやすい文体になっている。
この本では経済学でなく、著名な経済学者の思想がどうやって生まれたか(時代的背景・経緯など)、またその思想が社会にどのようなインパクトを与えたか、18世紀のアダム・スミスから20世紀のケインズ、シュンペーターまでの思想の展開が記されている。経済学の発展を記した歴史書のような印象を受けた。
経済学の難しい計算式抜きに、時に経済学者の私生活の話なども交えながら思想を追っていくので、紹介される経済学者をより身近に感じながら楽しく読むことができる。特に、マルサスとリカードの友情物語には感動した。
しかし経済思想史の教科書として大学で利用されるような本だけあって、文章がかなりかっちりしていてボリュームもある。読書慣れしていない人には読むのが大変かと思うが、きちんとした入門書だと思うので、是非一度腰を据えて読んでもらいたい。
経済について理解を深めようとして手に取った。
読みやすかったが、かなり長く読み終わるのに苦労した。
もっと知識をつけないといけないと痛感した一冊。
第1章 前奏曲
第2章 経済の革命―市場システムの登場
第3章 アダム・スミスのすばらしい世界
第4章 マルサスとリカードの陰鬱な予感
第5章 ユートピア社会主義者たちの夢
第6章 マルクスが描き出した冷酷な体制
第7章 ヴィクトリア期の世界と経済学の異端
第8章 ソースタイン・ヴェブレンの描く野蛮な世界
第9章 J.M.ケインズが打ち出した異論
第10章 シュンペーターのヴィジョン
第11章 世俗の思想の終わり?
「経済学」というと、理論や数式で現実をややこしく捉えているだけに思えるかもしれません。
しかし、経済学というのは「なんとなく」生まれたわけではありません。
スミス・ケインズ・マルクス・ユートピア主義者たちなど・・・彼らは、自分の周りの社会の問題をいかに解決すればいいかと考え、その体系として経済学を生み出してきたのです。
経済学部の授業などで経済学の理論や数式を学ぶ前に、それらはどういった思想・社会情勢に基づいて生み出された学問なのか、ということを知っておくことは非常に有益でしょう。
ミクロ経済学の祖がスミス/マクロ経済学の祖がケインズ/社会経済学の祖がマルクス…といったことを念頭に置きながら読めば、中級者や上級者の方にとっても非常にためになる本です。
経済学って、お金とか売買をテーマにした「おれはこう思う」的な思想が発端だったらしい。数式ばかり使っていかにも正しそうな、だけど冷血な感じの学問になったのはここ最近。著者は、その事態を「ビジョンがない」といって危惧している。
学部時代、味気ない経済思想史に興味が持てなかった・・・が!これは面白く読めた。経済学大好きだ~。
「世俗の思想」とは、経済学のこと。
それはどういう意味?
軽く、ときにはユーモアを交えた語り口で、著名な経済学者たちの一風変わった人柄を楽しませてくれます。
ケインズって、私生活でそんなことしてたのか。。。
経済学に不案内でも最後まで大丈夫。
そして、未来の社会に向けて真剣なメッセ―ジが一本、太く、しっかりと、まっすぐに、貫き通されています。
最終章【第11章 世俗の思想の終わり?】から。
「要するに、緊張が予見される現在においては、世俗の思想は、
経済的に成功すると同時に、社会的にうまくいく資本主義が
必要であることやその可能性に対して、新たな自覚を発展
させることを目的とすべきなのだ。」
私たちpaeseLLC が、大いに共鳴することです。
求む、世の中の課題に正面から取り組む、楽しく愉快な世俗の思想家たち。
スミスにはじまりマルクス、ケインズ、シュンペーターと続く経済学の巨人たちの経済思想を伝記的に描く一書。彼らの経済思想とともに、彼らの人間味あふれる(といってもやはりそのエピソードは超人的であることが多いのだが)人生についても触れており、とても面白い。
読み物風で非常に読みやすい。これは、どこかの有名大学の経済学史のテキストなんだとか。それだけあって、質も良好。初学者が、経済学の学説の歴史の流れをざっと知りたい時にお勧め。ただ、一部の章の訳はうまくない。
ところで、この本の中には出てこなかったフリードリッヒ・リスト。彼って、あんまり有名じゃなかったのかしら?
経済学の本の中でも有名な本らしい。ただし、少々長い。
あたしはユートピア主義者の所がおもしろかった。自分のお金を投げ出しても理想の国を作るなんてあたしゃあできん。

竹中平蔵さんの『経済古典は役に立つ』において、この本から多数引用されていました。
中小企業診断士の試験に「経済学・経済政策」という科目もあるし、その勉強にもなるかなとも思い、読んでみることにしました...





