- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480086976
感想・レビュー・書評
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安心って安易な心のことなんだぁ〜と思いました。
安易だからおカネに頼る。
おカネは制度で破滅を避け得るものだ。
でもそんなのツマンナイ!
思想の効能は、もしあるとしたら気が楽になるということ。
宗教心は必要かもしれない。
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むずいわ。
人間の思考や認識、意識の奥の底を対象に論じているがゆえに、複雑な内容になるのは当たり前なんだが、それにしてもバタイユ一発目でこれは厳しい。
ただ祝祭についての論考は超おもしろかった。 -
大変非常に難しい本である。バタイユの理論は過去の人類が聖なるもの、すなわち宗教的な即物的ではない高貴な思考、聖なるものへと思考が昇華していく分岐点を哲学的思考に基づいて考察している本です。一般的な人間の即物的思考、怠慢的で汚辱や嫉妬や醜い性質思考、即物的に富を増やそうという生産的な思考価値とは無関係な精神的なものに価値を認めていく思考回路に人類が昇華していく起点はどのようなものなのか、深く突き詰めて説明をしている本であるが、これは極めて難しい本でありなかなか翻訳者の翻訳も分かりづらく頭を鍛えられる本です。精神的絶対的な真理を言葉で定義することは不可能であり、言葉では表示、表現はできないが近似値的な言い換えで表現すれば、つまりこういうことだろうと言う内容が記載されています。精神的思考の起点を学びたい方には非常にためになり勉強させられます。
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自分には難しすぎて最後まで読めなかった。
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読むのを断念した本その2。バタイユは、なんだかおもしろそうなイメージがあって、いくつか挑戦して、ことごとく失敗しています。この本は、なにかの書評で”バタイユの思想が簡潔にまとまっている一冊”という触れ込みだったので、これ幸いと買って読んでみたのです。ところが、簡潔なはずのこの本でも、「なんだかだらだらとわけのわからない言い回しで冗長な書き方をしていて、何を論じているのかよくわからない」という印象しかもてませんでした。字面を追って行っても、結局なにも残らない読書って時間の無駄だなあと思って、頓挫しました。バタイユの思想のおもしろさって、どうやったらわかるのでしょう。知りたいものです。
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3-2 宗教論
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動物は世界の内に水の中に水があるように存在している。世界との連続性を持つ。動物は世界に内在する。直接性、無媒介性、即時性、流動性。
人間は世界に対して、主体として超越した存在である。道具を作り、世界を事物として、客体、対象として区分する。自身も労働のなかで事物としてある。だが同時に動物的な連続性もまた深淵、内奥に持つ。人間の持つ不安とは、内在的な連続性を保持したまま、動物性に片足突っ込んだまま連続性から切断して在ることによる。
動物では死と生は分離していない。人間の世界のなかでは、生の持続の論理により死は否定される。しかし、事物の死を契機とした生の暴力的な激しい痙攣、供犠や祭儀により内在性への接近を周期的に行う。生産の超過を非生産的に消尽する。その運動は自己を焼き尽くすような否定的、内的暴力性として表出する。そこでは内在性が聖なるものである。
二元的な社会においては、暴力性への契機はいかなる場合も禁止される。聖なるものは善と悪に二分され、理性的な至高性、道徳が善なるものとなり、暴力性、無用なもの、消尽は悪とされる。生産の超過は蓄積される。
神話は連続性の世界の論理を事物の世界の論理により描いたものである。神話においては動物の世界と人間の世界は完全に分離しきっていない。この分離が徹底されると科学が生まれる。
世界が判明に区切られる認識により、自己意識が -
ミシェル・フーコーをして「今世紀(=20世紀)でもっとも重要な思想家の一人」言わしめたバタイユの著作。
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内容は殆ど忘れたが。面白かった。ヘーゲルっぽいらしい。