遊びの中世史 (ちくま学芸文庫 イ 23-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480087980

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 近代以前のヨーロッパにおいて、どのような「遊び」が行われていたかを明らかにすることで、「遊び」という語が持つ意味を明らかにしたもの。
    「近代スポーツ」概念は、19世紀イギリスにおいて誕生したものであるが、それ以前の「スポーツ」には「娯楽・遊び」という意味も含まれ、その語が指し示すものにはチェスやトランプから、ボールを使ったクロス競技やポーム競技も含まれていた。本書ではそれら、ヨーロッパで行われていた「遊び」の多くの事例が示される。後半では改めて「遊び」の概念が検討されており、「近代スポーツ」概念の相対化を行っている。
    また、解説はスポーツ人類学者の寒川恒夫が行っており、そこでは日本における「遊び」が紹介されており、解説ながら読みごたえあるものとなっている。

  • レポートのため+知識欲、だったんですが、まぁ題名通りな本でした。つらつらと遊びを並べたてているだけな印象を受けます。社会や政治の反応・背景に関する部分も想像の範囲内だったので、目新しい感じもなし。ただ最後の参考文献の大量さには圧倒されました。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2022年 『歴史学の作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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