八月の砲声 下 (ちくま学芸文庫)

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制作 : 山室 まりや 
  • 筑摩書房 (2004年7月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480088680

八月の砲声 下 (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • え!?講和会議までいかないのかよ!?
    という衝撃が凄まじかった。
    何と、ドイツ軍が最初の撤退を行う会戦で終了とは…。
    ただし、その戦いがあったからこそ、イギリスもフランスもドイツも、そこから未曾有の大長期戦に巻き込まれていったのかということが良く分かった。

    ベルギー人はドイツ人のこと許せたのか…?と疑問に感じられるレベルで虐げられている。この後にナチスが生まれるんだから、20世紀中旬まで、ドイツは世界の悪役だったんだなあ…と思ってしまった。
    上巻よりはテンポ良く読めるが、歴史の続きが読みたい!!

  • 「ロシアは反動の典型であり、イギリスは利己主義と背信の、フランスは頽廃の、そしてドイツは進歩の典型である。」

    ドイツはマルヌで負けた。しかし、退却が素早く行われ完敗には至らなかった。そして、長い塹壕戦に突入する。一般民間人は戦争の影響外に置かれるべきではない。戦争の圧力を感じなければならない。

    モルトケは捕虜の少ないさに違和感を覚えた。進行しているはずなのに、捕虜が少ない。ならば、退却した敵兵はどこかにいる、と。クルックはパリ入場の希望を兵士に与えた。異常な行軍には希望が必要なのだ。しかし、クルック部隊はその側面をフランス軍に見つかる。

    各人の野心が入り交じった展開。

  • 多数の戦死者が出る戦いは、それに見合った指導者たちの誤った決断や、無策の結果だということを浮き彫りにした好著。

  • 下巻は開戦後になるので、地名や人名が分かりにくい。
    多分大筋を知らないからだと思う。
    よくこの戦争がこのあと世界を巻き込んで3年も続くものだと思う。

  • 下巻はドイツ軍の猛攻を前にして危機を迎える西部戦線と、東部戦線の戦い、そして連合軍が態勢を立て直すまでを描く。 (以下は内容の要約なので新鮮に読みたい人は注意。)

    フランス軍の立てた侵攻作戦は挫折する。 兵力ではるかに優勢なドイツの前に、国境の戦線は崩壊の危機を迎えた。 一方で東部戦線も動き始めた。ロシアは2個軍を持って東プロイセンに侵攻するが、タンネンベルクで決定的な敗北を喫する。 しかし西部戦線から引き抜かれた戦力は、その後の作戦の進展に影響を与えた。 ベルギーはドイツ軍に蹂躙された。 ゲリラに対する懲罰として市民の逮捕や処刑を行い、町を焼き払う。 ドイツに対する反感が国際的に高まる。

    フランス軍は撤退に次ぐ撤退。ドイツ軍は勝利を掴むかに見えたが、様々な要因が絡まりあい、シュリーフェン作戦に少しづつ齟齬が生まれる。ドイツ軍最右翼を進むフォン・クルックの第一軍は勝利を確信し、パリを目前にして、フランス軍を包囲すべく進路を南東に取った。このことにより、パリ防衛軍、イギリス軍が側面を突く可能性が出来た。フランス軍は態勢を立て直し、マルヌ河流域において国家の命運を賭けた反撃を開始する。

  • ドイツのベルギー侵攻、ロシアとの開戦からマルヌの戦いまで。西部戦線ができるまでですね。どうフランスがパリを守り切ったかは圧巻ですが、人物相関図を作らないとついて行くのが大変

  • 第一次世界大戦の緒戦の内、早期終結の可能性がなくなったマルヌ会戦までを扱う。

    第一次世界大戦に早期終結の可能性があったとは知らなかった。中心は個々のエピソードなので、なぜマルヌがターニングポイントなのかは正直わからない。

  • 「13デイズ」というキューバ危機の時のケネディ政権の葛藤を描いた映画の中で、全く望んでいないにもかかわらず核戦争勃発の瀬戸際に追い詰められていく状況の中でケネディが「8月の砲声」と全く同じ状況だと嘆く。
    欧州の各国が条約や通商で相互に固く結ばれ、この状況でもう戦争は起こらない、起こせないと言われていたが、国々は起こせないはずの戦争の準備を進めていた。
    そして、オーストリア皇太子の暗殺を切っ掛けについにドイツが行動を起こす・・・。
    第一次大戦の端緒、最初の1ヶ月(1914年8月)のドイツ、フランス、イギリスの動向を綿密に描いたノンフィクション。ピューリッツァー賞まで受賞した対策で、確かに読み応えはあるが・・・欧州の人は地理感覚があり、当時の歴史の主要人物、世界情勢についての基礎知識もあるだろうが、僕には少し辛かった。

  • 上巻に同じ

  • 「上」に同じ

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八月の砲声 下 (ちくま学芸文庫)の作品紹介

1914年6月28日、サライェヴォに響いた一発の銃声がヨーロッパに戦火を呼びこんだ。網の目のような条約で相互に結ばれた各国指導者たちは、開戦準備に奔走する一方で戦争回避の道を探るが、戦火は瞬く間に拡大する。情報の混乱、指導者たちの誤算と過信。予測不能の情況のなかで、軍の用意していた戦術だけが既定方針として着々と実行され、世界は戦争の泥沼に沈んでいった。-第一次世界大戦の勃発に際し、政治と外交と軍事で何がどう決定され、あるいは決定されなかったかを克明に描いてピュリッツァー賞に輝いた、戦争ノンフィクションの傑作。下巻は戦局の転回点となったマルヌ会戦の後まで。

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