性愛の日本中世 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480088840

作品紹介・あらすじ

女性として僧侶の愛を受ける稚児たち、美女とされる京女、出産がもとで死亡し幽霊になる女、男の欲望をむけられて鬼神と化す羅刹女-、それら虚実の群像の背後には、日本人のセックス/ジェンダー意識の古層が隠されている。平家物語や今昔物語、女性文学など、中世説話文学から民俗信仰までをフィールドに、歴史に潜んでいる性愛、権力、神仏信仰などを、縦横無尽に切り捌いた論文集。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの割にはおとなしい内容というか、厳密には「性・愛の日本中世」って感じですね。(^^;
    売れるようにちょっときつめのタイトルにしちゃったかな。
    稚児に関する話題と、女性に関する話題を、ジェンダー論に基づき考えてみましたって感じの内容です。
    所謂セックスについてはあまり触れられていないので、そちらについては別の書籍で。
    稚児についての仏教儀礼があるとか、内容についてはとても興味深いものがありました。
    僧侶もダメダメだな。(^^;

  • 「性愛」なんて言葉をタイトルに使っているけれども、「性」と「ジェンダー」に関する真面目な論文集といった感じです。なので、日本中世史に大した素養もないまま読むには、少々難しい章がいくつかみられます。
    もう少し歴史を知ったら読み返してみようかな…。

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著者プロフィール

国文学者。池坊短期大学国文科専任講師、梅花女子大学文学部助教授、京都精華大学人文学部助教授などを経て、2005 年より甲南大学文学部教授。専門は鎌倉時代から南北朝時代の説話や仏教文学の研究。近著に『中世幻妖 近代人が憧れた時代』。

「2016年 『世阿弥を学び、世阿弥に学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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