哲学入門 (ちくま学芸文庫)
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この作品からのみんなの引用
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問いに対して明確な解答を得る為に哲学を学ぶのではない。なぜなら、明確な解答は概して、それが正しいということを知り得ないようなものだからである。なぜならそれらの問いは、「何がありうるか」に関する考えを押し広げ、知的想像力を豊かにし、多面的な考察から心を閉ざしてしまう独断的な確信を減らすからだ。そして何より、哲学が構想する宇宙の偉大さを通じて、心もまた偉大になり、心にとって最もよいものである宇宙と一つになれるからである。
― 195ページ -
すでにはっきりと答えられるようになった問題の居場所は科学の中にあり、いまのところまだそうなっていない残りの問題だけが、「哲学」と呼ばれているのである。
― 188ページ
みんなの感想・レビュー・書評
【推薦文】
ラッセルは知識の源流を世界に求め、大胆に世界を破壊し慎重に再構築していく。常識を疑い、細やかに世界の知識体系を創り上げながら、世界への洞察を深めていく。その時、世界創造の場面に立ち会っているかのような錯覚を覚える。静かな文体に、巨大な知識のダイナミズムを感じさせる哲学書だ。
(推薦者:機械物理工学専攻 M2)
【配架場所】
大岡山:B1F-文庫・新書 080/Tru/4
突き詰めて考えていくと、確実に知る事のできる知識とは眼で見た色や、臭いや、痛みといったセンスデータであって、それを与えるであろう物体の存在を知る事はできない。
冒頭のこんな説明から始まり、普遍や、真と偽などについて論じられる。
哲学的な考え方に馴染んでおらず、読み進めるのに苦労したが、扱っているテーマがそれぞれ興味深いものだったので最後まで面白く読めた。
あくまで分析的な語り口も魅力的。
哲学書は非常に難解だった。
読んだ内容が頭に入らず、各々の章で何が論じられているのかがわからなかった。おそらく哲学的なモノの疑い方がまだまだ身に付いていないからだと思う。
ただ、哲学の本質は問う行為そのものであり、問うことによって、一定の価値観に固執することなく、広い価値観でもって物事を見れることにあるというのは理解できた。
この本質の上にたてば、哲学的なものの考え方を身につけることで、「こんな考え方もあるのか!」と驚きを与えられるモノの見方を身につけられると思った。
問う行為が大切であり、答えは関係ないわけだから、どんどん疑いをかけるための演習を積んでいこうと思う。
初めて読む哲学書として非常に読みやすい本。
簡単な哲学の考え方(ラッセルの主観含む)から哲学のあり方までをコンパクトにまとめられている。
ラッセルは,近代論理学において偉大な業績を残した.本書は,一般の読者向けに書かれた哲学の入門書である
(2010:小林茂之先生 推薦)
入門というタイトルにもかかわらず、内容は決して容易ではなく初心者の自分にとっては読み進めるのに苦労しました。この本は我々の世界とはどいういうものかという問いから始まり、そのような世界をいかに知るか、そして知るとは何かという哲学の基本的テーマについて論じられてきた考えを根拠をもって説明しています。知識の細かな分類など日常的には意識しない部分を論理を用いて記述してあるので、なかなかとっつきにくいと思います。しかし哲学とは本来論理をもちいて厳密に記述していくことなので、その意味でも哲学入門にはふさわしいと思える書物です
今のこの世界においてすら、心に対する善は、身体に対する善と少なくとも同程度には重要である。こういう心に対するさまざまな善の中にのみ、哲学の価値は見出される。また「哲学を学ぶことは時間の無駄ではない」ということに納得できるのも、そのような善に対して関心が持てる人だけだ。 ・・・・・・『哲学入門』187頁 「哲学とは何か?」を知りたいと感じたなら、まずはこの本を読むべきなのかもしれない。哲学が... 続きを読む »
全然入門でもない。
と思って、昔途中で読むのやめてた。
最近ペラっとめくってみると、以前よりすんなり入ってくる。
僕らが、ドラッカーの本読んで、ふーんて思って終わりだけれでも
経営者が読むと、繰り返し繰り返し読んで、行動に落とし込もうとする。
これと同じでしょうか。
頭が求めているインプットというもは確実に存在する。
哲学を最近読むようになったが、その中でも最高の本だ。原題は、"The Problems of Philosophy"となっているが、タイトル通り「哲学入門」の方が非常にしっくりくる。
内容的には、哲学が何どんなことを論じてきたのか、ということを連続的に書いてある。各章が続いており、また各章ではそのトピックを論じた哲学者(カントなど)の唱えた説を解説する。そして、それらの中に自身の考えを織り交ぜてある。これは何回も読もうと思う。
非常に分かりやすいと同時に、中々しっかりとした論理構成(時々、自明ってあるけど、?なところがあるがw)となっている。訳が非常に上手いのかもしれない。文句なしの5つ星。
哲学の入門書としては、有名らしい本。
結構前に読んだので、内容はほとんど忘れてしまった。
でも面白かったのだけは覚えています。
この本には出てこなかったと思いますが
ラッセルさんの思考実験「世界5分前仮説」はすごく面白いです。
この仮説ついては、ソフィーの世界にも登場します。(たしか)
手っ取り早く知りたい人はWikipediaでどうぞ。
哲学というのはどういうものかを知るには向いてなく
また、用語なども特殊なものが多く
入門というには些か問題があるだろうが
哲学とはどのようなふうにモノコトを考えるのか
どのような問題意識をもっているのか
どのような問題を取り扱おうとしていてるのか
などを知るにはお誂え向きな一冊である
1回読んだだけでは理解しえない内容です。否。哲学には「理解する」という完結・完成・完了の状態が到来しないことを知ることができただけでも十分な成果だと思いたいです。図や絵で示される部分がなく、文字情報だけからできるだけの自分の頭に落とし込もうとするには私の頭では限界がありました…。日本語にはしにくい文章を、うまく訳されているとも思いました。その反面、自分の語彙力の貧弱さが明らかになりました…。 ... 続きを読む »
多分相当やさしく書いてあるんだろうけど(著者はてすさびと言ったとか)、自分みたいな素人には難しかった。センスデータ。
2006/12/13。原文で読もうとしたら、4頁で挫折した。<BR>
カントやイギリス経験論者の核が、すんなり理解できた気がする。
といっても、核だけだから、論理、思考、過程が未だに分からない。
これを土台にノートを作れば良かったか。<BR>
翻訳うまい。よく理解している方なんだろうな。

1912年初版発行。
原題は『The Problems of Philosophy』(哲学の諸問題)。
「現象と実在」などについて具体例を出しながら解説している。
第8章「アプリオリな知識は...





