はじめて学ぶ哲学 (ちくま学芸文庫)

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著者 : 渡辺二郎
  • 筑摩書房 (2005年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480089052

はじめて学ぶ哲学 (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • コンパクトに纏められている。

  • 哲学、それはそこはかとないインテリの響き。

    ふと本棚を見ると、買ったかどうかも憶えていない重厚な哲学書がある事に気づく。難解な書物を読みこなし、世界、人生について深い洞察を備えた知的な大人になりたい、そんな風に思った若かりし日の残光。または、増加する家財道具、生活必需品に圧迫され、配偶者からの無言のプレッシャーで常に立ち退きを迫られている負債。目にするたびに、人生は長い、偉大な書物は古びないのだ、と自分に言い訳をするが少しばつが悪い。

    同様のご経験をされている読書家は、実は多いはずだと私は勝手に思っている。

    さて、要するに、にわか知識で見栄を張って購入したは良いが、最初の数ページで挫折した哲学書が、私の家には複数冊ある。なぜ読めないのか。

    忍耐を要する書物については、読むモチベーションをいかに高めるかが重要である。仕事上の必要などがある本は仕方なく読む。しかし、娯楽のための読書、単純な興味での読書となると、難解になると途端に読めなくなる。少なくとも私はそうだ。

    そこで、まず、当該書物を読むための興味レベルを引き上げてはどうか。というわけで、初学者なら初学者らしく、潔く「哲学入門」的なところからトライしてみようと思い至った。何が書いてるのかが分かれば、もしかしたら読む気が起こるかもしれない。

    すると、うまくしたもので、やはり、そのための本も既に棚に陳列されているのである(いつ買ったのだろうか)。幾度となく挫折して来た道。人というものは、生半可なことでは成長しないようだ。

    本書は、哲学とは一体何をしているのか、ということを、東西の思想、哲学史を概観しながら解説してくれるものである。「はじめて学ぶ」というわりには文章は少し難しく、それなりの読書経験は必要であるように思う。しかし、読み進めてみると、その“変にくだけていない”所が逆に気持ち良く、通読してみて思った以上に頭の中が整理された気がした。哲学史の解説本というよりは、哲学の心得本、という方が近いかもしれない。

    私同様の挫折経験をお持ちの方には、一度トライをお勧めしたい。この手の本には向き不向きがあるので、一応、中身を確認してから買った方が良いと思う。

  • 放送大学のテキストが種本。

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