フ-コ-・コレクション (3) (ちくま学芸文庫 フ 12-4)

制作 : 小林康夫  松浦寿輝  石田英敬 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 223
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480089939

作品紹介・あらすじ

『言葉と物』への大きな反響を受け、フーコーは「言表」「言説編成体」など理論の中核となる諸概念を精緻化させていく。ディスクール分析を通し、「考古学(アルケオロジー)」の方法論もさらに緻密なものへと研ぎ澄まされる。コレクション第3巻「言説・表象」は、『言葉と物』の第一章・第二章となる「侍女たち」「世界の散文」や英語版への「序文」をはじめ、記号の戯れを読みとく傑作「これはパイプではない」、鮮やかなドゥルーズ論「劇場としての哲学」などを収録する。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/738507

  • 歴史を見渡す画一的な視線を批判し、ありとあらゆる知の遺産、名のあるもの名の無いもの、全てが集積し対立し合う特定の『場』を思考し、その断片に光を当てるのがフーコーの考古学(アルケオロジー)。
    自分の抱いていた歴史認識が刷新されていく感覚にゾクゾクした。
    プラトン以来の形而上学的思考が西洋の歴史学にここまで大きな影響を与えていたとは。
    そしてそこに切り込みを入れたのがニーチェであり、フーコーがそれを引き継ぐという流れも熱い。

  • P.2006/7/19

  • 少し読んだ。

  • 存命なら今年84歳、1926年10月15日にフランスで生まれた哲学者ですが、残念ながら十代からホモセクシュアルだったために、憎き後天性免疫不全症候群いわゆるAIDS(エイズ)のために26年前の1984年に57歳の若さで死去。

    ラング(言語体)やステイル(文体)と異なるエクリチュール(書かれたもの)を使って、文学の脱神話化と人間主義的限界の超克を目指した『エクリチュールの零度』や『モードの体系』のロラン・バルトが、1980年にまだ64歳で交通事故死したことも返す返すも無念でなりませんが、フーコーの場合はそれ以上です。

    その彼の著書以外の、1971年から死の直前の1984年6月までコレージュ・ド・フランスで行なったすべての講義が、まさか日本で読めるとは、と大喜びでせっかく買い集めた『講義集成』全13巻ですが、全然遅々として進みません。

    それはともかく、私は『狂気の歴史』や『監獄の誕生』などの実証的分析の本より、どちらかというと『知の考古学』やこの本に入っている『言葉と物』のような、方法論的(苦闘!)な本のほうが、難解で手に負えないところが多いのですが、好きです。

  • 08/08/30、ブックオフで購入。

  • 正直ほぼ解読不可能。大量に西洋文学消化しないと読めないですな、これ。まずはジョイスを読みたい

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著者プロフィール

ミシェル・フーコー(Michel Foucault):1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

「2023年 『ミシェル・フーコー講義集成 2 刑罰の理論と制度』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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