ベンヤミン・コレクション 4 批評の瞬間 (ちくま学芸文庫 ヘ 3-8)
- 筑摩書房 (2007年3月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (670ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480090256
作品紹介・あらすじ
優れた批評作品はすべて、ある神秘的な瞬間を、みずからの言語運動の原点として秘めている-批評対象の本質が、批判的感性により、批評の萌芽として直観される瞬間を。本書により、ベンヤミンの各論考間での照らし合いが、私たちの読みのなかで、飛躍的に増幅されるだろう。表現されていながら隠されている意味を発見するとき、それはすなわち、私たちの内部への"批評の瞬間"の宿りにほかならない。「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」「ブレヒトの詩への注釈」をはじめ、初期の哲学的論考から同時代批評まで、ベンヤミンの思索を跡づけた新編・新訳の文庫版アンソロジー、第四集。
感想・レビュー・書評
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一端全3巻で完結したベンヤミン・コレクションの続刊。「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」を中心としつつ、ドイツロマン主義からホフマンスタールに至る広汎な領域の文学について、あるいはブレヒトについてのエッセイ、そして同時代の文学者たちに対する仮借ない粉砕批評をまとめている。文芸批評家としてのベンヤミンを知るには格好の一冊。
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