日本数寄 (ちくま学芸文庫 マ 25-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 178
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480090430

感想・レビュー・書評

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  • 特定の時代やモチーフを論じたものではなく、日本文化に通底する趣向を抽出する著書。数寄とは、「何かの特徴や徴候を梳いて漉いて、好いて透いていくことで、風情や風趣にたいする執心」とのこと。著者の圧倒的な博識にひたすら驚愕の連続だった。日本史、文化史、仏教、茶の湯等の基礎知識が乏しい自分にはその大半が理解できなかったのが悔やまれるが、著者の碩学に身を委ね、知的冒険を堪能できた。時代や文化を学ぶ際に、その内奥にある趣向に考えを巡らせることの重要性が示唆されている。

  • 梅、桜から入って中国から渡来した文様の話へ、そして今様と桑田佳祐の比較。茶の湯に連歌に伊藤若冲と縦横無尽、理解まではとても到達できないのだけれど…。他の本も読んでみようかという気になる。松岡正剛、凄いなあ。

  • 数寄と作分の所が今ひとつ理解できなかった。要再読。

    ただ、『浄土の変相』と『末法の表現』は目から鱗ものだった。特に後者は日本美術史を学んだ後に読んだものだから、「言われてみればそうだよなぁ」と一人唸りながら読んでいた。

  • まだ読んでないけれど、いつかは制覇したい…というわけで、とりあえず本棚に陳列。

  • (文庫 - 2007/3)
    新品: ¥ 1,470 (税込)2 点の全新品/中古商品を見る ¥ 1,470より

  • 新しい正剛独自の日本文化論。かしこい、それゆえ話が飛びに飛ぶ。凡人にはついていけぬ。

  • 購入 2008/1/5

  • 「編集工学」の提唱者による日本文化論のエッセイ集。
    著者の圧倒的な博識っぷりに改めて感心。

  • 拙ブログに感想があります。
    http://blog.so-net.ne.jp/shachinoie/2007-04-07

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著者プロフィール

一九四四年、京都府生まれ。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。一九七〇年代、工作舎を設立し『遊』を創刊。一九八〇年代、人間の思想や創造性に関わる総合的な方法論として″編集工学〟を提唱し、現在まで、日本・経済・物語文化、自然・生命科学、宇宙物理、デザイン、意匠図像、文字世界等の研究を深め、その成果をプロジェクトの監修や総合演出、企画構成、メディアプロデュース等で展開。二〇〇〇年、ブックアーカイブ「千夜千冊」の執筆をスタート、古今東西の知を紹介する。同時に、編集工学をカリキュラム化した「イシス編集学校」を創設。二〇〇九~一二年、丸善店内にショップ・イン・ショップ「松丸本舗」をプロデュース、読者体験の可能性を広げる″ブックウエア構想〟を実践する。近著に『松丸本舗主義』『連塾方法日本1~3』『意身伝心』。

「2016年 『アートエリアB1 5周年記念記録集 上方遊歩46景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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