知についての三つの対話 (ちくま学芸文庫)

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制作 : Paul K. Feyerabend  村上 陽一郎 
  • 筑摩書房 (2007年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480090829

知についての三つの対話 (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 野矢茂樹著『哲学の謎』を思わせる書き方ですが、 野矢よりも数倍難しいです。

    裏表紙にはこう書かれています。

    『批判的合理主義者に対し、「anything goes」(何でもあり!)と相対的な立場をとる著者が贈る対話という知的営み。
    思考の盲点や偏見に陥ることなく客観的・経験的な妥当性から導き出される知への道を示し、犀利な分析と明晰な洞察による、研ぎ澄まされた批判を展開する。』

    約200ページに渡り展開されていますが、 結局分かったのは裏表紙に書かれていることだけ(笑)

    現代の科学万能主義、○○主義のようにひとつの型枠に嵌入する様を痛烈に批判し、 何をもって科学が万能といえるのか、 あるいは未開民族文化の雨乞い儀式を唾棄できる根拠は何か、 歴史や背景を捨象して表面だけで判断することに警鐘を鳴らし、 拙速な態度を改め互いに膝をついて語ろうじゃないかとする姿勢を求めています。
    その姿勢に必要なエッセンスは寛容。
    個の違いを尊重し、それぞれの背景にある哲学や性格、特徴を『多様』に受け容れる。
    尊重はしても相手を見下したりしない。
    そのための積極的な対話を奨励し、他者理解に努める。

    ファイヤアーベントの真髄『anything goes』(何でもあり!)に触れることができます …が!対話内容が抽象的すぎて難しいです。晦渋…とは違います。

    大枠として、
    第一の対話 知とは何か
    第二の対話 科学とは何か
    第三の対話 知恵とは何か

    となっています。これがまた! 各話約100ページずつあって、 その間休憩できるような小章が無いもんだから読み辛いというか、 一気に読まないと話についていけません(笑)
    けど、一気に読んでも話のスケールが大きくて途中から混乱します…。

    それを差し引いても一読の価値あり、僕の評価はA+です。

  • 何かをスタートする際に、あるいは硬直を溶解させたい際に本書は適している、但しスタート前の常として青臭い議論に長々とつきあう覚悟があればの話だろうが。
    刺激はいたるところにあって、p.19,46,60-61, 138,177,193,246,306,320が着想の種としてあるいは情報源として面白かった。
    それにしても、p.246から始まるレッシングへの信頼の深さには少なからず驚かされた。

  • 「方法への挑戦」を今度は読みたい。

  • 面白かったっす。他に文庫本で読めるのがないのが残念無念。「方法への挑戦」が文庫化されないかなー。かなー。

  • ほんとは『方法への挑戦』がよみたかった。

  • ハウトゥー本など要らない。対話から盗むべし。素晴らしすぎるが日本での知名度があまりにも低くて残念。それを文庫化する辺りが最高です筑摩書房。

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知についての三つの対話 (ちくま学芸文庫)の作品紹介

プラトンは観念と生活との間の深淵は対話で架橋できると考えた。対話は一般的かつ専門技術的双方の意味で哲学的であり、われわれがしっかりした基盤と信じてきたものの虚構的な性格を論証してしまうからだ。批判的合理主義的立場に対し、「anything goes」(何でもあり!)と相対的な立場をとる著者が贈る対話という知的営み。思考の盲点や偏見に陥ることなく客観的・経験的な妥当性から導き出される知への道を示し、犀利な分析と明晰な洞察による、研ぎ澄まされた批判を展開する。

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