力学・場の理論: ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫 ラ 5-1)
- 筑摩書房 (2008年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480091116
作品紹介・あらすじ
専門に進むまでの基礎課程で使える、簡潔で美しく、現代物理学をも射程に入れた教科書ができないか。それがランダウとリフシッツの新たな「小教程」構想だった。大成功を収めた百科事典ほどの「理論物理学教程"大教程"」から本書へ抽出したのは、力学と電磁気学である。第1部力学は最小作用の原理に始まり、第2部電磁気学も場の理論に始まる。学習者は一気に、経験したことのない目くるめく高みから、現代物理学に通底する概念の眺望を得ることになる。そこからは、量子力学も至近の距離に見えるだろう。よみがえった幻の名著。"大教程"の入門篇。
感想・レビュー・書評
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名著の単行本化。
いきなりラグランジュアンを導入して最小作用の原理から入り、実にエレガントに力学が展開される。
こんな風に力学の授業を行ってみたい。
巻末の山本義隆の解説が秀逸。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
系推薦図書 総合教育院
【配架場所】 図・3F文庫新書 ちくま学芸文庫
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=189017 -
物理に苦手意識があったので読んでみた。一気に読むのは疲れるのでちびちびと読んでみた。
純粋数学の書籍に比べると易しいが、それでも頭の中で図を書いてみないと表式の導出や表式の意味するところが分からなくなってしまうので、じっくり読む必要がある。
古典力学が時間間隔の不変性を要請しているのに対し、相対性原理は世界間隔の不変性を要請しているということが理解できれば相対性理論も難しくないのではないかと思う。
δ関数を含む波動方程式の解法は少々強引な気もした。
シュバルツの超関数論はこの辺の強引さを解消するために生み出されたのかもしれないと思った。 -
1575円購入2010-11-18
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物理学の名著である『力学』と『場の理論』がなんと一冊の文庫本に。
力学は絶版になったものなので、学生としては非常に助かる。
内容は言わずもがな素晴らしいもので、論理的展開の美しさは比類無きものである。 -
なんでこの本を買ったのかというのは、よく分からない。ランダウという物理学者がいることは知っていたけど、その人の教科書が有名で、独特で、難しいと知っていて買ったわけではない。たぶん一番大きな理由は、解説が山本義隆だったからで、ランダウとその教科書については、この解説で詳しくなった。山本先生が何かの本の解説を書くという情報は、前年、予備校生だったときに得ていた。その情報源、O先生はどこで知ったのか、山本先生本人にも驚かれていたそうだ。さて、この本との出会いはその辺にして、これまでの付き合い。まず、これを買ったのが2008年5月で、その時は読んでみたけど、まったく歯が立たなかった。これのどこが力学?ということを思っただろう。2セメにはいって、この本を使った輪講が行われるのを知り、参加。これでやっと力学の部分の4分の1がわかったくらい。3セメではこれまた別のセミナーで大教程のほうの『力学』をやることに。
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2008/4/13 Amazonにて購入。
2015/2/7〜2/22
まさか文庫化されるとは思わなかったランダウ・リフシッツ理論物理学教程。私は確か8巻持っているが、記念に購入。久し振りに物理学の教科書を読んだが、すっかり忘れてしまってる。まあ、通勤電車の中で読んだのも間違いではあるが。巻末の山本義隆氏の解説が素晴らしい。