宇宙のエンドゲーム: 誕生から終焉までの銀河の歴史 (ちくま学芸文庫 ア 28-1)
- 筑摩書房 (2008年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480091406
作品紹介・あらすじ
現代の多くの宇宙論は、その焦点を宇宙の誕生という過去に絞ってきた。全米で話題になった本書は、天体・宇宙物理学の成果を駆使して、その<終焉>までを大胆に予測。誰にでもわかりやすく説くスペース・ドキュメント。ビッグバン後の原始の時代、現在の宇宙、星が銀河から蒸発する縮退の時代、ブラックホールだけが散らばる薄明の時代、ブラックホールすら消滅する暗黒の時代…この5つの時代の先には何が待っているか?もう一度あたらしい宇宙が誕生するのか?生命と知性体の運命は?永遠は真に存在するのか?未来の哲学を予感させるスリリングな挑戦。キーワード索引・簡易年表付き。
感想・レビュー・書評
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・最も時間空間スケールが大きな物語。
・最近のニュースで,「因果集合理論によるとビッグバンはなくても宇宙の進化は説明できる」というようなことが書いてあった。宇宙の物語にはいろいろなバージョンがあるのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原書名:The Five Ages of the Universe
序章
第1章 原始の時代
第2章 星たちが輝く時代
第3章 縮退の時代
第4章 ブラックホールの時代
第5章 暗黒の時代
結論
著者:フレッド・アダムス(Adams, Fred C, 1961-、宇宙物理学)、グレッグ・ラフリン(Laughlin, Greg、宇宙物理学)
訳者:竹内薫(1960-、東京都、サイエンスライター) -
宇宙の始まりから10^100年後までのお話。
途中で銀河系が崩壊したり、水素の核融合反応が一通り終わって恒星がなくなったり、陽子が崩壊してハドロンがなくなったり、と結構幅広い内容が含まれてるけど、かなりわかりやすい展開&訳文で、内容がするするっと頭の中に入ってきます。
2017年夏時点では絶版になっていて入手困難なのが残念。 -
ビッグバンの10の-43秒後の遙か昔から、10の100乗年後の遙か未来までの宇宙の発展を、最新の宇宙論の知見を元に論じる一冊。本書によると、宇宙の時代は、原始の時代、星達の輝く時代、縮退の時代、ブラックホールの時代、暗黒の時代の5つに分けられる。それぞれの時代毎に、全く異なった様相を見せる宇宙の姿が非常に興味深い。