チベット密教 増補 (ちくま学芸文庫 マ 30-1)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480091437

作品紹介・あらすじ

インド仏教の本流を汲むチベット密教は、解説への手段として、長らくタブー視されていた「性」まで取り込んだため、興味本位による憶測と恣意的な解釈が先行し、正確な教義や修行法が一般に伝えられることは不幸にして少なかった。しかし、その教えは今日、世界各地の新宗教、現代思想にまで多大な影響を与えている。本書では、その長い歴史と個性的な指導者たちの活動を紹介。さらに、正統派のゲルク派ほか諸派の教義や性的ヨーガを含む具体的な実践=修行法も解説し、チベット密教の本質とその奥にある叡智を明快に解き明かす。マンダラについての書下しを増補した決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 8世紀、イスラム教の侵略により勢力が縮小しつつあったインド仏教、僧侶たちは新天地を求めチベット高原へ旅立つ。
    後期密教の歴史、指導者、秘密集会タントラ、修行法、マンダラの世界について書かれている。
    ヒンドュー教の優位を覆す為、性的ヨーガを解脱の為の修行に取り入れる。この問題、戒律との矛盾は仏教者を悩ませる。
    宗教の目的とやら....人間ではない何かが垣間見られる気がする。
    専門用語が多すぎて、なかなか馴染めない部分もあったが....まぁ.....入門書として。

  • 第1部 歴史篇(チベット密教とはなにか;チベット密教の歴史;ツォンカパの生涯)
    第2部 修行篇(ゲルク派の密教修行;秘密集会聖者流;カギュー派・サキャ派・ニンマ派の修行法)
    補遺 チベット密教のマンダラ世界

    著者:ツルティム・ケサン(Tshul-khrims-skal-bzang, 1942-、チベット、仏教学)
    訳者:正木晃(1953-、小田原市、宗教学)
    解説:上田紀行(1958-、東京都、文化人類学)

  • チベット密教の高僧と日本人大学教授による合作。チベット密教が誕生した経緯や修行の実践法について俯瞰できる。密教誕生の背景にはヒンドゥー教との勢力争いがあったなどの史実は興味深い。入門書でありつつも読み物として面白い一冊になっていると思います。

  • ツォンカパ パネえっす。

  • インド仏教の本流を汲むチベット密教は、解脱への手段として、長らくタブー視されていた「性」まで取り込んだため、興味本位による憶測と恣意的な解釈が先行し、正確な教義や修行法が一般に伝えられることは不幸にして少なかった。しかし、その教えは今日、世界各地の新宗教、現代思想にまで多大な影響を与えている。本書では、その長い歴史と個性的な指導者たちの活動を紹介。さらに、正 統派のゲルク派ほか諸派の教義や性的ヨーガを含む具体的な実践=修行法も解説し、チベット密教の本質とその奥にある叡智を明快に解き明かす。曼荼羅についての書下しを増補した決定版。(裏表紙より)

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