ピカソピカソ講義 (ちくま学芸文庫 オ 16-1)

  • 筑摩書房
3.52
  • (4)
  • (4)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 94
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480092434

作品紹介・あらすじ

講義は岡本がフランスに渡り、そこでピカソの抽象画に出会うところから始まる。「身体中が熱くなって、その絵の前で、心身が爆発するような思いだった」という言葉のまま、岡本はピカソをナマ身に抱き、闘い、そして一体感をもって語りつくす。それは目の前にそびえ立つ強烈な存在を全身全霊で乗り越えていく岡本の苦闘の軌跡でもある。本書はピカソ絵画を多数収録。宗の巧みな導きにより、ピカソ作品の具体的な魅力を紹介しながら、その創造の本質にせまる。情熱と感動と深い洞察により天才の真の姿が今蘇る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ピカソは本当に偉いのか」を読んだので、その流れでピカソ本。
    フランスにてピカソの絵に衝撃を受け、打倒ピカソに燃えていたという岡本太郎のインタビューまとめ。岡本太郎ワールド全開のため、正直読んでもわかったようなわからないような。。ピカソへの強烈な意識は伝わってきた。

  • 岡本太郎が語っていることがいい。独特のアート講釈。語ってる人もワケわからんし、語られてる対象もわけわからん。でもわかった気になって楽しい。

  • 大阪万博の頃は、岡本太郎が分かりませんでした。
    ピカソを意識していることを知って、はじめて分かりました。
    ピカソを超えようという岡本太郎の意思が伝わってきて、作品自体に親しみが持てるようになりました。

    大阪万博のような、大掛かりなことをしようとすると、常に安全側に倒そうという圧力がかかる。
    その圧力を一所懸命跳ね返そうという努力が作品に見受けられるのが好感が持てる。

    自分はゴッホが好きなので、ピカソの流れを超えたかどうかは評価できません。
    ヨーロッパの美術館へゴッホの作品を見に歩いている最中に、ピカソの作品を見ることもあります。
    ピカソの初期の作品を見ると、最初は、普通の画家だったことが分かりますが、岡本太郎の画家だったころの作品をまだ見たことがありません。見たけど、意識していないだけかもしれません。

  • ん〜ま、あとがきの通りだよね。
    ピカソのすごさとそれに対する太郎周辺、といった感じ。
    それでも宗さんによる突っ込んだ質問はそうそうないし、
    前半は特に読み応えアリ、かな。

  • 「芸術は爆発だ!」しか知らなかった自分を恥じた……。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡本太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×