美術で読み解く 新約聖書の真実 (ちくま学芸文庫)

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著者 : 秦剛平
  • 筑摩書房 (2009年10月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480092618

美術で読み解く 新約聖書の真実 (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 新約聖書で読めるのは、共観福音書とよばれるマルコ・マタイ・ルカの3人による福音書。
    どれもユダヤ戦争後に書かれたことがポイント。
    そして一味違う「百害あって一利なしの文書」ヨハネの黙示録が続く。


    キリスト教に全く愛を感じていない著者の語り口がおもしろい。
    「イエスは空手の構えをしているのではなく・・・」
    といってページをめくると、そこには空手の構えをしているようにしか見えないイエスがいる。
    著者がバルトロメオ・ディ・ジョヴァンニの『イエスの洗礼』に引かれる理由は描かれている人物すべてがメタボ体型だからだそうだ。

    最近このネタの本を読むことが多いので教授先生方たちの間での食い違う意見も興味深かった。
    「マリアがオリーヴの枝を手にすることもあります」
    マリアの純潔のアトリビュートである白百合がオリーヴになるのはフィレンツェ(国花が白百合)の敵国シエナが注文した絵である時。ちなみにオリーヴを手にしているのは受胎を知らせる大天使ガブリエル。
    ・・・と心の中で揚げ足をとってみたりもした。

    ジェイムス・ティソが描いた「現代的生活の中の放蕩息子」の連作が印象深い。
    父親からの財産を譲り受けた次男が国外に出て放蕩生活を送った末に、父の元へ帰ってくる、というルカ伝第15章、たとえ話の現代版。
    現代的な次男がたどり着いた先はなんと日本で、踊るゲイシャを虚ろな目で見ている放蕩息子の姿がとてもシュール。


    中学時代にカトリック系の学校に通っていたはずなのだが、毎週あった礼拝から学んだことは何もなかった。聖書を読んでいるだけではだめだ、という証拠である。
    著者が何度も言っているが、本当に「信じるものは救われる」世界である。聖書というのは信じない者にとっては心から面白く読める本だ、ということを思い知った。

  • 2009/10/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
    2011/6/26〜7/13

    子どもの頃から何故か中世のキリスト教絵画が好きで、こういう本があるとつい買ってしまうのだが、ちくま学芸文庫ということでまじめな本かと思いきや、なんだか著者の秦氏はどういうつもりで本書を書いたのであろうか。何とも残念な感じの本である。

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美術で読み解く 新約聖書の真実 (ちくま学芸文庫)の作品紹介

西洋名画の数々を鑑賞しながら、キリスト教の隠された秘密に触れる、楽しい3冊シリーズ。第1弾は「新約聖書」篇。イエスを殺害したのは「何者」か、「最後の晩餐」のメニューは何か…。マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの四福音書に書かれたイエスの物語と、謎が謎を呼ぶヨハネの黙示録。おなじみのエピソードや魅力に満ちた画題を、美術はどのように解釈し、描いてきたのか。そこから浮かび上がる数々の謎と知られざる真実とは?!カラー口絵付、図版多数の学芸文庫オリジナル。

美術で読み解く 新約聖書の真実 (ちくま学芸文庫)はこんな本です

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