たのしい日本語学入門 (ちくま学芸文庫 ナ 1-6)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480093547

作品紹介・あらすじ

ことばは人を映し出すという。ならば日本語には日本人が映し出されているにちがいない。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」のように表面に主語が現れなくても自然に意味が通じる、「とりあえず」「ぼつぼつ」のように具体的に何をさすのかはっきりしない語が多い、ひらがな・カタカナ・漢字を併せもつばかりか外来語まで独自のものに作り替えて使ってしまう…。音声・文字・語彙・文法から、敬語や表現まで、日本語の知識を笑いながら身につける傑作入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 概説書のように音韻、語彙、文法から語感や意味、日本語の特徴などなどくまなく解説している。しかも例として挙げられている用例と語り口が軽妙で面白い。

    かみくだかれて、でもするする頭に入ってきて、きちんとした知識のもとでかかれた印象。「名文」「悪文」のコンセプトに懐疑的だったんだけど、読んでみようかな。


    ただ、日本語学の説明を初学者に極力わかりやすくしているせいか、専門用語がなかったり文法的な説明が体系的でなかったり。敬語は今は「五種類」だと思うんですが…

  • とりあえず、ダジャレは要らなかったんじゃないかと思う。

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著者プロフィール

1935年、山形県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。国立国語研究所室長、成蹊大学教授を経て、早稲田大学教授(日本語研究教育センター所長)、現在は名誉教授。日本語文体論学会代表理事、現在は名誉顧問。主著に『日本語レトリックの体系』『日本語文体論』『日本語 語感の辞典』『日本語 名表現辞典』『日本語 笑いの技法辞典』『新明解 類語辞典』『類語ニュアンス辞典』『美しい日本語』『日本語の勘』『日本語名言紀行』など。

「2023年 『文章作法事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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