原始仏典 (ちくま学芸文庫)

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著者 : 中村元
  • 筑摩書房 (2011年3月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480093677

原始仏典 (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい本ではあるが、ボリューム的にも内容的にも気軽に読める本ではない。個人的にはワイド版の「ブッダの真理のことば・感興のことば」あたりが読みやすいと思う。

  • 素人の読み物としてはやや難解でお坊さんが勉強するための教科書のようなものかな。ところどころ集中して読んだけど全体としてはさらっと読み流した。内容は申し分なく、時間があればじっくり読みたい。

  • 原始仏教を俯瞰的に眺めることができる本。
    原始経典からダンマの骨格となる句、要所を抜粋しています。

    ご存知の通り、原始経典が脚光を浴びたのは近代(明治以降)であります。
    それまでの日本は歴史の悪戯で大乗仏教が主流でした。
    大乗仏教の聖典である大乗経典は釈尊入滅からかなりあとに成立したもの、つまり後代の僧が書かれた偽経となります。
    その特色は信仰色が濃く、哲学的いわばロジック理解が乏しいのです。
    特に日本の仏教はほとんどが祖師仏教(開祖を"信仰する"仏教)であり、根幹である釈迦仏教(原始仏教)を軽視する傾向が見られます。

    釈尊の肉声に近いと言われる原始経典で仏教の根幹を当書で学び、後に大乗へ進むと輝かしいものになり、一層の理解が深まること請け合いです。

    またこれを基に岩波文庫の
    "ブッダのことば(スッタニパータ)"

    "ブッダの真理のことば(ダンマパダ)"
    を読み進めると理解も早いかと思います。

    ”それまでわたくしが漠然と理解していた仏教といのは、やたらに難解であり、かつ信心や祈りや呪術にあふれたものであるが、”スッタニパータ”はきわめて 平易であり、しかもきわめて合理的な思惟に貫かれたものだったからである。だから、わたくしは、最初期の仏教は、いわゆる宗教ではなく、透徹した哲学だと いうことをはじめて知ったのである。(宮元啓一 本書解説 文献をして真実を語らしめよより)”

    仏教(釈迦仏教、原始仏教)理解のための一番の推薦本と思います。

  • これはもう本当にすばらしい本。よりよく生きることを、本に求めてきてよかったなーと思えた本。
    私は一生懸命に生きていたつもりだけども、満たされた感じを得ることがなく、それどころか、つらくて泣いてしまうような日々を送ることもあり、それを現代の商業的な情報は解決してくれなかったのです。けれど、心に響くスピリチュアルな言葉は、元をたどるとお釈迦様の言葉のようなのです。2500年前から、人が幸せに生きる道を知っていたなんて。それをいま私たちが知ることができるなんて。本当にありがたく、うれしく思います。中村先生にも感謝!

  • 初期の仏教の経典を抜粋、解説した本です。
    その中で心えぐられた一文をどーぞ。

    「学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。かれの肉は増えるが、かれの智慧は増えない。」(p248)

    …大変申し訳ありませんでした。精進致します。(土下座)
    みたいな気分になりました。

    この中村博士という人が凄い人で、仏教とか哲学の専門家なのですが、20年かけて書いた手書きの原稿を編集者がなくしても、なくなったものは仕方ない、と言って怒らずその後何年もかけて書き直したそうですよ…。
    仏教ッて研究を続けると本人も仏様の境地に近づくのかね?

  • [ 内容 ]
    仏教経典を片端から読破するのはあまりに大変だが、重要な教えだけでも知りたい―本書は、そうした切実な希望にこたえるものである。
    なかでも、釈尊の教えをもっとも忠実に伝えるとされる、「スッタニパータ」「サンユッタニカーャ」「大パリニッバーナ経」など、原始仏教の経典の数々。
    それらを、多くの原典訳でも知られる仏教思想学の大家が、これ以上なく平明な注釈で解く。
    テレビ・ラジオ連続講義を中心に歴史的・体系的にまとめたシリーズから、『原始仏典1釈尊の生涯』『原始仏典2人生の指針』をあわせた一冊。

    [ 目次 ]
    1 釈尊の生涯(原始仏典へのいとぐち;誕生と求道―『スッタニパータ』(1) 悪魔の誘惑―『サンユッタ・ニカーヤ』(1) ほか)
    2 人生の指針(人生の指針(ブッダのことば―『スッタニパータ』(2) 真理のことば―『ダンマパダ』 生きる心がまえ―『サンユッタ・ニカーヤ』(2) ほか) 後世における発展(アショーカ王のことば―『岩石詔勅』;ギリシア思想との対決―『ミリンダ王の問い』))

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 古いいくつかの仏典から、代表的な経を紹介。中村先生の解説による仏典のガイドブックという印象。教えが体系的にまとめられた資料はないものか。

  • 原始仏教についての知識がない私でも理解しやすく楽しんで読むことが出来た。

    中村先生の本は至る所に先生のやさしさ、愛情、釈迦尊に対する思いを感じる。

  • 日本の仏教研究は極めて変則だ。これは当初から大乗仏教しか伝来しなかったことによる。即ち、宗派仏教については僧侶が研究(修行)し、大乗仏教以前の原始仏教についてはインド哲学史として学者の研究対象となっている(勿論例外はある)。そういう意味で、日本では原始仏教は明治維新以降に一般に知られるようになったもので、それ以前、釈尊の本来の「教え」は未知のものであったろう。この仏典集にはそういった仏教本来の教え、ヒンドゥー教の要素が色濃く残った経典からの抜粋が取り上げられていて、非常に興味深い。また、各経典を個別に読み進めても一般人には理解が表層的になってしまうが、この書には中村博士の解説がなされているため、より深い理解が得られる。原始仏教の基礎知識を得るには最適の書であろう。

  • ●『池上彰と考える、仏教って何ですか?』参考文献

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