はじめてわかる ルネサンス (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480095145

感想・レビュー・書評

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  • めちゃくちゃ面白かった。
    ルネサンスを勉強したい、というのの一冊目としてはとても良いかと思う。
    オスマン帝国の関税と地球儀が、ポルトガルをジブラルタルを超えて南へと進ませ、喜望峰を超えてインドまでいかせた。西へと向かうコロンブスをカスティーリャ王国が支援した。
    そこでみつけた、アラブ人の知恵やインドの格式高い文明に対しての劣勢、新大陸での虐殺による人間不足による黒人奴隷貿易、などなど
    このとき、ヨーロッパは、新しい知識への好奇心と、知り過ぎることへの不安を抱いていた。
    その好奇心は、科学の発展などのルネサンスの輝かしい成果として、不安は、未だに世界を混乱に貶めているアフリカや西アジア、人種差別といった解決し難い難問としてのこっている。
    印刷技術、つまり情報革命。ヨーロッパがアジアに先んじたのはこれだけだったんではないかと思う。
    そしてそれがルネサンスのシンギュラリティだった。

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