スピノザ『神学政治論』を読む (ちくま学芸文庫 ウ 23-1)

著者 :
  • 筑摩書房
4.67
  • (6)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 100
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480096258

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/737758

  • 東2法経図・6F開架 135.2A/Sp5u//K

  • 前半はまだ理解できたのですが、後半はとにかく何度も何度もページを見返しながら読み進みました。それでも半分も理解できていないのではないかという気がします。ただ、スピノザ哲学の面白さは堪能できました。もう少し素人、一般人でも理解できる言葉で書いてくれればという思いもありますが、これ以上平易に書くのは無理なのでしょうね。自分のレベルを上げるしかないのでしょう。でも、知的ワクワク感は十二分に味わえました。

  • 読了。
    タイトルの通り、スピノザ『神学政治論』を読み解いた一冊です。スピノザといえば現代に至るまで陰に日向に強い影響力を持つ大学者、主著『エチカ』は別格としても、『神学政治論』も彼の思想を知る上では欠かせません。

    本書の読みどころは何といっても『神学政治論』の解釈にあります。『神学政治論』は発表当時から無神論との誹りを受け、近現代の解釈でも神を否定するための戦略的な著作とされてきました。

    ですが著者はそれは誤りだと断言します。
    著者は言います。スピノザは「普遍的信仰の教義」が真実かどうかは問題としていない、そして同時にそれが文法的に正しく、有用であるがゆえに肯定すると。
    上記が示されるくだりはとにかくスリリングです。知的刺激に富む、とはまさにこれだと言わんばかりの読み応え。ページをめくる手が止まらないのは久しぶりでした。

    著者の論理に賛成するにせよ、反対するにせよお勧めの一冊です。
    なお、スピノザの主著である『エチカ』の読み解きについては、同著者の『スピノザの世界―神あるいは自然』(これは名著!)がお勧めです。是非。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1951年生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。
著書
『スピノザの世界―神あるいは自然』(講談社、2005年)
『デカルト、ホッブズ、スピノザ―哲学する十七世紀』(講談社学術文庫、2011年)
『哲学者たちのワンダーランド―様相の十七世紀』(講談社、2013年)
『スピノザ『神学政治論』を読む』(ちくま学芸文庫、2014年)などがある。

「2017年 『主体の論理・概念の倫理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上野修の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ミシェル・フーコ...
エティエンヌ・ド...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×