明治の文学 第22巻 国木田独歩

著者 :
制作 : 坪内 祐三  関川 夏央 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 22
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480101624

感想・レビュー・書評

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  • 注釈が同じページに掲載されていて読みやすい。
    挿絵付きで説明されているものもあり理解しやすい。

  • 忘れえぬ人々(読了)

    何気ない風景、人なのに、なぜか思い出すものってあるよなあと共感。
    (私の場合、田舎道を独り歩く腰の曲がったお婆さんの後姿とか、子供が自転車をほおり出して田んぼの用水路でわーわー言いながらなにかを捕まえようとしてる様子とか。)足跡に溜まった水溜りのさざなみとか月の蒼味がかった水のような光とか夜の碧瑠璃の空を灰色の噴煙が動く様子など作品の風景描写がすごいと思った。

    理想的な生き方とか自分にしか出来ないことで他者を抜きん出たい気持ち。それが強ければ強いほど生きにくいよなあとさらに共感。

    「皆、生を天地の一角に受け、悠々たる行路をたどり、相携えて無窮の天に帰る」

    人間なんて砂浜の砂とか、電子くらいの存在でしかないのだろうけど、誰もが限りある生をその人なりに懸命に生きてる。そのことが救いなんだと思った。

  • 忘れえぬ人々は必ずしも忘れてかなうまじき人にあらず。

  • 牛肉と馬鈴薯・・・男達のうだうだ話。続編と言われる「岡本の手帳」も読んでみたけど、よくわからなかった。源氏物語の「雨の夜の品定め」の明治版か。
    空知川の岸辺・・・北海道開拓説明会参加記。
    帽子・・・乗合馬車から落ちた帽子を走って届けた農夫に冷たく当たった男の話。そんなにおかしい人とは思わないけど、それは私がおかしいのか?
    (2007.11.6)

  • 国木田独歩「山」もおすすめ

  • 2007/11/3購入

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