倒壊: 大震災で住宅ローンはどうなったか (ちくま文庫 し 23-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480420442

作品紹介・あらすじ

住宅ローンの制度ができてから、初めて大都市圏を襲った地震から十年。新しい情報を加えて、この国の住宅政策の現状を撃つ。建替?補修?自己破産?ダブルローン?被災地の人々にはどんな選択があったのか。「解体」には全額補助、「補修」にはゼロ、その裏に働いていた思惑とは?戦後の旧耐震基準の建物は壊れたが、戦前の建物は無事だった。-そして十年後の住宅政策の大転換とは?いま、明らかになるこの国の驚くべき実態。

感想・レビュー・書評

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  • これもマイホーム計画の一環として読んだ本だけど、正直、読み進めば読み進むほど、マイホームに対する希望がしぼんでいくような気分。もちろんここに書かれていることは紛れもない事実で、そこに目をつぶって(もしくはつぶらされて)住宅が乱立し、そして崩壊した経緯が、バブル景気とも絡め合わせながら、浮かび上がっている。結局戦前からの建築が一番丁寧に建てられていて、結果、震災に最も持ちこたえたなんて、まさしく目から鱗。かの震災から20年が経過しているけど、ここに書かれた内容は今なお色あせず、相も変わらず存在する住居問題を、それぞれの読者に問いかけてくる。やっぱり日本って、マイホームを持つべきでない地盤が出来上がっている気がして、購入には勇気が要りますね~。

  • 神戸の震災

  • 災害により、家を失う。それだけで、人生にかなりのダメージ。その上に住宅ローンが残ってしまったら・・・。考えただけでゾッとする。

    阪神大震災で、そんな不幸な境遇の人たちへの取材録。今の時代、阪神大震災での教訓は参考にすべき。そして、日本はその教訓を活かしているのか、チェックするため、阪神大震災モノを読んでいきたいと思う今日この頃。

  • 分類=住環境(日本)・震災復興。05年1月文庫化(98年12月初出)。

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