完本 美空ひばり (ちくま文庫)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480420886

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  • 昭和

  • 「昭和の庶民の中から生まれた唯一のスター」

    双生児のような母親と女二人で芸能界を生きていくには想像を絶する程の苦汁を舐めたことだろう。
    何度も何度も人に騙され、利用されればいやがうえでも強くなるのは当たり前。
    子供の頃から歌しか知らない彼女は家族だけが支えで、どこか大人になりきれない部分があったようです。
    ずっと母親を独占していたという思いが強くて兄弟が起こす問題を全部引き受けてしまう。
    スターのひばりと個人の彼女の光と影がはっきりと書かれてました。
    面白かったです。

  • 竹中労の文章ははじめて。『星をつくった男』のなかで阿久悠が美空ひばりと山口百恵の作詞はほとんど手がけなかったことを知り、読んでみた。
    著者のひばりへの思い入れの深さと、ひばりを書きながら著者自身をも強く語っていたことが特徴的だった。これはこれで労作だと感じた。

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著者プロフィール

1930年、東京生まれ。東京外大露文科除籍後、肉体知的労働の底辺を転々、自由なもの書きとして舞台・映像・音盤とさまざまな分野に表現を試みる。著書、『琉球共和国』『水滸伝/窮民革命のための序説』『無頼と荊冠』『逆桃源行』朝日文庫『美空ひばり』ちくま文庫『断影大杉栄』『ルポライター事始』など多数。1991年死去。

「2023年 『黒旗水滸伝 大正地獄篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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