牛乳の作法 (ちくま文庫 み 20-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480421555

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  • 尾崎放哉「何かを表現しようという意志の片鱗すら見られぬ」

  • ラジカル・ガジベリビンバ・システムの人。
    劇作家・演出家・作家 宮沢章夫の演劇論やエッセイ集。
    牛乳を振って飲むと美味しいと勧められたら、まずは振ってみるのが作法という。
    つまり好奇心のアンテナに引っ掛かったら、まずはやってみるべしの進め。
    情念がほとばしるスタイルをあっさり捨てて、軽妙に駆け抜けた80年代。
    破壊された残骸整理に追われた90年代。
    何がどうして、どう思われようが気にしないと心に決めたハナから“時代”が気になる回転木馬。
    ただ云える事は、面白そうだからやってみる。ということ。
    その足跡が生き様なのだ。道。

    ラジカル・ガジベリビンバ・システムて凄い!
    竹中 直人、いとうせいこう、シティボーイズ、中村有志、後のビシバシステム、ふせえり等が参加したギャグユニット。スチャダラパーは舞台“スチャダラ”に影響を受けた名前。

  • 前半はいつも通りのライトエッセイだが、いつもより怒っていなくて面白い。後半は結構真面目に演劇・戯曲論と思いきや、途中でひっくり返される宮沢節炸裂。半分以上は真面目な坪内逍遥論が傑作。

  • 『軽井沢で牛乳を振る』:何も考えずに体験してみるほうが、発見するものが多い。

  • 091110(a 091205)

  • 爽快、オモシロい!

  • いやぁ。
    別に何が・・・というわけではないのだけれど、なるほどねぇ。そうなのねぇ。と思いながらいつの間にか最後まで行ってしまいました。
    こういう方の文章による発言を追っていくと、私ももっと大胆に、辛らつに発言しても良いのかななんて思ってしまいます。
    周りのことなんて気にしてちゃだめだよ。

  • エッセイと評論。肩に力が入っていないようで、しっかりと観察して考察された上で連ねられる言葉。対象を定めて不思議なのに自然な角度からアプローチを行い、その対象についてお話してくる感じでした。後半に連なる演劇についての文章は、読んでいてなるほどとうなづくことしきり。

  • 宮沢氏の感性はとても興味深く、さらっと通り過ぎるようであれ?と立ち止まって何歩か戻らされるようなところがありました。

     その辺りがまさしく「牛乳の作法」かしら??



     終盤は本業である演劇についてスペースを取っています。
    興味のある方には面白い内容だと思います。

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著者プロフィール

1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。

「2017年 『笛を吹く人がいる 素晴らしきテクの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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