スペイン旅行記 (ちくま文庫 ち 8-3 カレル・チャペック旅行記コレクション)
- 筑摩書房 (2007年3月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480422965
感想・レビュー・書評
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チャペックが1929年の秋にスペイン(行ってみたい!)を訪れた時の紀行です。島国の者としては、「国際急行列車」で行くというのが羨ましい! 気候風土も文化風俗も、違いを大いに楽しんでいますね。私の憧れの古都トレド、大好きなゴヤが熱く語られていて感動です。最後の章で、「相違のそれぞれは、愛する価値がある」「人生を何倍もゆたかにする」という主張に大賛成です。
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「チャペックの文章のとおりになって」
それも良いかも、、、チャペックの旅行記とサセックの絵本を持って旅に出たくなる。。。「チャペックの文章のとおりになって」
それも良いかも、、、チャペックの旅行記とサセックの絵本を持って旅に出たくなる。。。2013/05/23
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「チャペックによる、君よ知るや南の国。 」
国際列車に揺られてやってきたスペインは、ヨーロッパらしからぬ風物にあふれた国。街角から庭、人、自然にいたるまで、見るもの聞くもの驚きに満ちたカレル・チャペック魅惑のスペイン紀行。
おもしろかったな。これ。
何がってカレルチャペックの視点からみたスペインが。
なんかもうね、南国なんだよね。
いや南国どころか、チャペックにいわせれば
「ピレネー山脈を越えたらもうアフリカ!」なんだって。
日本から見たらスペインはそりゃ西の果てにあって、
もちろんヨーロッパで、フラメンコと闘牛が有名な情熱の国で…って
お決まりのイメージなわけですが、
ここにはチャペツクの目を通して見た「あなたの知らないスペイン」がある。
飛行機に乗って西へ向かってひとっ飛びではなく、
チェコを後にドイツ、ベルギー、フランスと3つの国を南下しながら横断し、
目の前にそびえるピレネーを越えた先にある南の国、
その先の海の向こうにはアフリカの大地がひらけている、
というのがチャペックのスペインなわけです。
そこでは街にも人にも自然にも
ヨーロッパにアフリカ、ついでにイスラムが混沌としていて
ほかの何処とも違う空間が出来上がっている。
チャペックの目を通して、スペインという国の認識を「ヨーロッパの一国」から
「ヨーロッパとアフリカをまたぐ国」というように変えただけで
そこで語られるフラメンコや闘牛、
ベラスケスやエル・グレコといった名だたる画家たちさえも、
全く違うものに感じられてくる。
本書を読まれたなら、その後にぜひ世界地図を眺めてみて。
その証拠にイベリア半島そのものが、
もはやヨーロッパとアフリカの間に横たわる島のように見えてくるから。 -
スペインに興味が湧いていたので読んでみたが面白かった。カレル・チャペック。『ロボット』という言葉の考案者であることは何となく知っていたが、著書を読んだ事なかったので自分としては思いがけない発見だった。80年程前の旅行記だけど特に気にならず(現在のスペインもリーガ・エスパニョーラぐらいしか知りませんが…)街並み・人々の生活が詩的に表現されていてとてもいい。旅行でこれ程感動的になり美しく表現できるのはとても羨ましい。『アルハンブラ物語』もそうでしたがオリエント風の建築物に魅かれますね~。
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旅
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カレル・チャペックさんはチェコの文筆家で、『ロボット』という名を作った人、ノーベル賞を辞退した人。
この作品は彼が昭和4年10月にスペイン旅行をした見聞をまとめたもの。
このころのチェコは大変な時代だったでしょう、彼もナチスに対抗したひとりだったそう。
でもそんな様子みじんも見せず、とても楽しそうな旅行記です。
闘牛のところでは、かなり興奮気味。
知らなかった。こんなに残酷なものだとは。
プロレスとか相撲みたいなイメージでした。
今でもそうなんでしょうか?
見たくないな…。 -
新書文庫
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出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介
ナチスに対抗した著者が、スペインの風俗や民族を生き生きと描いた旅行記。 -
陽気。