- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480423566
作品紹介・あらすじ
少年の凶悪犯罪は減ってるし、少子化になっても日本の社会はなんともない。昔の日本人はちっとも勤勉じゃなかったし、日本のお役人はふれあいが大好きだ…社会学を超えた「反社会学」で見れば、世の中はこんなにおもしろい!学問とエンターテインメントとお笑いを融合させ、業界を震撼させた奇書が、増補文庫版となって再登場。
感想・レビュー・書評
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こういう本を読んで考え方のバランスを取る。久々名著。大学の授業もこんなのが開講されればもっと興味持てたと思うよ。
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謎のイタリア人パオロ.マッツァリーノ(内藤朝雄)
個人的な偏見を屁理屈で非科学的理論化した社会学。悲観論情報を朝から晩までを垂れ流すテレビ、小銭稼ぎで適当な社会学者を一刀両断に。2004年刊行、このコロナ禍、過激情報にあまり触れないで距離を置いて冷静な行動判断することが問われているようです。 -
「反社会」について研究する、「反社会」学講座なのか、「社会学」へのアンチとなる「反社会学」講座なのか・・・と思いながら読み始めた。
程なく、後者の意味と判明。
学生時代、社会学を学んでみたかった時期があった。
結局専攻しなかったけれど。
そしてこれも程なく、研究対象も自由なら、方法論も自由―というか、その都度自分で対象を決め、方法論も作らないといけない、大変な分野だと気づいた。
それが、著者にかかると、個人的な感情でいいから、気に入らないものを取り上げ、データを恣意的に使ってまで自分の思い込みを立証するお気楽な学問、となる。
自ら問題を捏造し、分析し、処方箋を書く、マッチポンプのようなことをやっているのだ、という批判は辛辣。
社会学者たちはどう考えるのだろう。
で、本書が面白いのは、批判対象である社会学的な手つきを真似ているところ。
少年犯罪は昔の方が多かったとか、日本人は昔も勤勉ではなかったといった内容を、茶化しつつも、資料を駆使して論じていく。
笑いつつも、なるほどなあ、と思ってしまう。 -
トンチンカンなこじつけ理論で不安をあおる社会学者。
自分のアタマを使いもせず、それに飛びついて盲信する人々。
戯作者を名乗る著者は、毒のきいた笑いと真っ当な視点でもって彼らの間抜けっぷりを鮮やかに暴く。
笑えてしかも役に立つ本。 -
仮説ありきで都合よくでっち上げたデータでもって煙に巻く輩。そんなのせせら笑ってやれ!ってことだな、うん。
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全編に散りばめられた笑いは冴えてるし、
データに基づいて述べられる論理も冴えています。
だんだんとしつこくなってきて、
こじつけっぽく、独善的に感じることもありますが、
そもそも、社会学はそういうものだという
筆者の主張からすれば、
うなずけます。
結局、社会について、
少し明るく楽しい考え方ができるようになったことと、
社会学は、
人を救うための学問ではないよということが分かっただけでも、
たいへん有意義な本でした。 -
非常にユーモアにあふれた語り口で読みやすい。今の自分の価値観などを別の視点からみるためには必要な一冊。
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「シアトル系コーヒーショップはアホ女子大生の巣窟である」的な文章が忘れられない。
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すごく面白いけど痛快。考えされられます。
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「考えされられます。 」
笑っちゃうけど、それだけじゃない本。。。しかし相手にされていないのが現実かな、、、「考えされられます。 」
笑っちゃうけど、それだけじゃない本。。。しかし相手にされていないのが現実かな、、、2013/05/11
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高校生の頃にウェブページのコラムを拝見して、とても面白かったので衝動的に購入した本です。ウェブページは、"反社会学講座"でGoogle検索すれば引っかかる、はず。