- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480424044
作品紹介・あらすじ
本の目利き二人の議論沸騰し、迷い、悩み、選び抜かれたとっておきのお薦め短篇12篇。半村良「となりの宇宙人」、黒井千次「冷たい仕事」、小松左京「むかしばなし」、城山三郎「隠し芸の男」、吉村昭「少女架刑」、吉行淳之介「あしたの夕刊」、山口瞳「穴」、多岐川恭「網」、戸板康二「少年探偵」など、意外な作家の意外な逸品、胸に残る名作をお楽しみ下さい。文庫オリジナル。
感想・レビュー・書評
-
『となりの宇宙人』(半村良)『少女架刑』(吉村昭)など。
やはり短編は好きです。読んだことのない作家さんとの出会いも楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
風情がある作品集。商店街にひっそりとある古道具屋さんのような。飴色に磨かれた家具や、何に使うのか不思議でワクワクする道具が揃っているような。
「少女架刑」が強烈だった。
生も死もただそこにあって、恐ろしい。 -
読んだことのない巨匠の作品に触れられてよかった
-
少女架刑が印象的。死体になった自分という独特な視点で、わたし自身が死体体験した気分。
-
以下収録内容
半村良: となりの宇宙人(2006年11月 発表)
黒井千次: 冷たい仕事(初出年不明)
小松左京: むかしばなし(初出年不明)
城山三郎: 隠し芸の男(初出年不明)
吉村昭: 少女架刑(1959年9月 発表)
吉行淳之介: あしたの夕刊(1966年1月 発表)
山口瞳: 穴―考える人たち(2006年11月 発表)
多岐川恭: 網(『的の男』第一章)(初出年不明)
戸板康二: 少年探偵(1993年1月 発表)
松本清張: 誤訳(2006年11月 発表)
井上靖: 考える人(1961年8月 発表)
円地文子: 鬼(初出年不明) -
先般読んだ、伊坂氏の編集による短編集も面白かったけれども、こちらも実におもしろい。名だたる文豪の傑作ばかりである。
-
収録内容は以下の通り。
半村良: となりの宇宙人(2006年11月 発表)
黒井千次: 冷たい仕事(初出年不明)
小松左京: むかしばなし(初出年不明)
城山三郎: 隠し芸の男(初出年不明)
吉村昭: 少女架刑(1959年9月 発表)
吉行淳之介: あしたの夕刊(1966年1月 発表)
山口瞳: 穴―考える人たち(2006年11月 発表)
多岐川恭: 網(『的の男』第一章)(初出年不明)
戸板康二: 少年探偵(1993年1月 発表)
松本清張: 誤訳(2006年11月 発表)
井上靖: 考える人(1961年8月 発表)
円地文子: 鬼(初出年不明)
北村薫、宮部みゆき: 解説対談「面白い短篇は数々あれど―」(2007年6月29日、於 山の上ホテル)
半村良『となりの宇宙人』
特別な存在であるはずの宇宙人が特別の問題なく馴染んでいく様子が面白い。
小松左京『むかしばなし』
フィールドワークの意味を考えさせられる逸品だと思う。
城山三郎『隠し芸の男』
右顧左眄することが後で生み出す哀しさに満ちている。小松左京の『むかしばなし』と併せて、世代間交流に関する示唆に富んでいる。
戸板康二『少年探偵』
幼い頃お世話になった少年科学雑誌の名前が登場して、非常に懐かしい思いである。戸板康二が少年少女を題材に書くこの手の小説は、微笑ましい事この上ない。
井上靖『考える人』
造形物であるロダンの「考える人」以上に、より切迫した状況で自分の存在について考え続けた弘海上人が非常に印象的である。
カバーデザインは神田昇和。 -
数点読んだ
ふむ
ってかんじ -
少女架刑、誤訳が良かったです。
-
本当の意味で理解するのは難しいだろうなと感じる作品が多かった。読み手の想像力に委ねられている面が多く、恐怖心や少し気味が悪いと感じる作品もあった。少し時間をおいて他の巻も読みたい。