公安調査庁の深層 (ちくま文庫 の 11-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480424471

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  • 「総聯疑惑」の闇を読み解く◆公安調査庁は何をしているか◆情報機関の国際協力◆CIA研修日誌◆正しい情報の見分け方◆対外情報機能を強くする方法

    著者:野田敬生、1970-、元ジャーナリスト、 東京大学文学部言語学科中退、元公安調査官

  • 【257冊目】元キャリア公安調査官の暴露本、ということらしい。もともとは、同筆者が公安調査官時代に経験したCIA研修について詳細に書いた本があり、それに大幅加筆・修正したものとのこと。

     とはいえ、本書の構成中、暴露の部分はCIA研修の回顧にとどまり、その他は公知の事実、CIA研修や公安調査庁時代に身に着けた情報分析の方法論、インテリジェンスに関する筆者の意見が占める。
     ヒューミント機関に所属していたのなら、協力者獲得工作の一端を明かすとか、自分が携わった工作を実名入りで書くとか、そういうのが欲しかった。

     あと、公安調査庁は規模や能力で公安警察にはかなわないとの記載が散見されるけれど、5年も勤めたか勤めていないかぐらいの人間に、自組織ではない、しかも公安機関の実態がどれほど分かるのだろう。もちろん、それは自組織である公安調査庁にもある程度当てはまると思うけれど。

     とはいえ、知らなかったこともある。たとえば、「公調ほどⅠ種職員とⅡ種職員の処遇の差がない中央官庁はない」ということ。だったら何のために採用を区分しているのか分からないので、筆者のいうとおり、単に混乱を招いているだけなのだろう。

     筆者の文章力は、さすが中央官庁の職員と言うべきか。論理が明快で、複雑な事象も簡潔な文章で説明しきっている。ぼくがこの類の話題に慣れすぎているだけかな?笑

     あと、ちょいちょい筆者の野田さんの経歴が気になる。「1970年生まれ。東京大学文学部言語学科中退。国家Ⅰ種試験に合格し、94年、公安調査庁に入庁。」

  • オウムの破防法の適用可否の件で、時の組織となった公安調査庁の内部実態を、解説というよりも半ば暴露的な要素が高い感のある書。
    急に姿が消えたが、著者は元気にお過ごしなのでしょうか。

  • 2010年85冊目

  • 俺の頭が悪いのか。
    どうにもこうにも寝てしまった。
    情報の一元化はできないものか。

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