自民党戦国史 上 (ちくま文庫 い 67-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425812

作品紹介・あらすじ

日本の戦後政治を語る上で、派閥の存在を無視することはできない。総理総裁の椅子をめぐり合従連衡を繰り返すことによって、戦後の保守政治は形作られてきたともいえる。佐藤政権末期から田中、三木、福田、大平、鈴木、中曾根へと、次第に田中派支配が強まるなかで、権謀術数を尽くし政権獲得への執念を燃やす派閥の領袖たちの心理ドラマを描き出す、迫真のドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 古い物語ですが、大平さんがいかに、田中さんを信じていたか、
    敬虔なクリスチャンだった太平さんの人柄が見えてきます。
    ある意味、歴史は繰り返すのかも知れません。

    今週の経済雑誌に、こんな記載がありました。
    総理総裁を目指した面々のコメント。
     
    三木武夫   男子は、三度勝負する。
    小泉純一郎  負けて覚える相撲かな。
    麻生太郎    こういうものは、一度手を上げたら、
              最後までやりぬかねばならない。
    中曽根康弘  権力の切っ先に届く場所に、
               (別名を政界風見鶏)
    そして、石破茂は、どんな言葉を残すのか、と。

    安倍さんと石破の関係を、岸信介と河野一郎との関係で
    紐解くと、何が見えてくるのでしょうか。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(立花隆選)145
    戦後日本

  • 現在に至るまでの政治のおおまかな流れと、高校日本史の知識レベルでしか知らなかった出来事がどういうプロセスを経て決定されたのかということを知っておこうと考えて本書を読み始めたのだが、本書を読むことで上記の目的以外にも政治における意思決定の流れ、党内派閥間における抗争の激しさ等の現実の政権運営において発生する様々な問題を知ることができて非常にためになった。当時の政治の状況を知るための資料としても、単純に読み物としても楽しめる良書だと思う

  • 70年代~80年代の自民党の派閥争いを、池田勇人の秘書官だった著者が宏池会(大平正芳)を中心に描いたドキュメント。

  • 田中ー大平関係が言われているような友情関係ではなく、互いの打算に基づくことがよくわかった。クリスチャンである大平氏が節目節目で、金光教徒である筆者の「お告げ」に頼るところも、政治家の孤独を浮き彫りにして興味深い。

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