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この作品からのみんなの引用
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「正義かどうかはわかりませんが、『黙るべきときを知る人は、同時に言うべき時を知っている』という言葉を、ある時書物で見つけました。その時僕はなんだかとても疲れていて、この言葉に衝撃を受けてしまいました。そうだったのかって思い知りました。今は僕はこれを正義ということにいたします」
― 60ページ -
「きっぱりさっぱりするのは楽じゃん。そうしてれば正しいって思えるし、実際間違いを起こさない。だけどさ、正しいことが全てじゃないし、姉ちゃんが正しいって思うことが、いつも世の中の正しさと一致するわけでもないからね」
― 53ページ -
「きっぱりさっぱりするのは楽じゃん。そうしてれば正しいって思えるし、実際間違いを起こさない。だけどさ、正しいことが全てじゃないし、姉ちゃんが正しいって思うことが、いつも世の中の正しさと一致するわけでもないからね」
― 53ページ
みんなの感想・レビュー・書評
瀬尾まいこの図書館の神様を読みました。
女子バレーボール命で高校生活を送っていたキヨは、試合に負けたときに叱責したバレー部員が自殺してしまったことから、バレーボールをやめてしまいます。
大学を卒業して臨時講師をすることになったキヨは、お菓子教室講師の浅見さんと不倫をしていて、講師の仕事もおざなりです。
そんなキヨは部員が一人だけの文芸部の顧問にされてしまいます。
ずっと体育会系だったキヨは小説などを読んだことはありませんが、文芸部員の垣内君と図書館で過ごしていくうちに文学の魅力を知っていくのでした。
キヨの人生が再生されていく物語が淡々と語られていきます。
ふん!久しぶりに読書で興奮!
私の五感も刺激されっぱなし。最後少し泣けたし。やっぱ瀬尾さんは優しくてじんわりする。
それにしても垣内くんがブクログやってたら、本棚の中すごく渋そう。フォローしちゃう。
主人公の清は、元来の性格か、自分が信じた道(バレーボール)に明け暮れた青春を送ったためか、少し偏った感覚を有している。
でもそれは多かれ少なかれ誰にでもある偏り。私も然り。
今の清のゆるゆるさ加減に、私の心が許されて緩んでく感じがした。
唯一の文芸部員である垣内君に人生相談しちゃったりして、それじゃあ、どちらが年上なのか、ひいてはどちらがセンセイなのか判らない。
いつも冷静で芯がしっかりしていて丁寧な言葉で話す垣内君は(中学生時代にサッカー部でキャプテンをしていただけあり、健康的な肉体も持つ)なかなか魅力的な高校生。
ただ惜しむらくは、私自身が、感情移入しきれなかったことかなぁ。
とにかく、「図書館の神様」である垣内くんが素敵すぎる!高校生にして、この達観ぶり!
垣内くんにしろ、主人公の弟の拓実くんにしろ、瀬尾さんの作品ではヒロインより年下の男の子が飛びぬけて魅力的です。
やっぱり先生をなさっていて、生き生きした生徒たちに囲まれているからなのかなぁ?
私のことか!と思った。 真っ直ぐに真剣に取り組んで、それ以外のやり方を知らないまま、取り返しのつかないことが起きる。自分の正しさが良いことで、それ以外の向きあい方が理解できない清。 そんな清がなぜか文芸部顧問になる。目標をもち、それに向かって努力することのない文芸部。 怠けている気分になったんだろうなあ。若い力を無駄にしてるよ、と思ったのだろうなあ。 でもちがった。清は無理してたんだ。だから今がち... 続きを読む »
かたかった主人公が、少しずつ変化していく。
あからさまに変わっていくのではなく、読者も気づかないほど少しずつ。
気がついたら、丸く、あったかい部分が表面に出てきて、1歩だけ前に進んだ。それに気づき、あったかい気持ちにになれる。
そんなストーリーだった。
主人公の周りの人間たちも、とてもかわいいキャラクターをしている。
特に大人びた垣内くんは素敵だったな。
今まで読んだ瀬尾さんの作品の中ではめずらしく(?)、重い過去を抱えた主人公・清の成長が垣間見え、読み進むにつれ段々と好きになった。また、清を取り巻く男性陣たちが素敵で羨ましい。大人びた中にも、少年らしい希望に満ちた垣内君はもちろんのこと、拓海のような人懐っこい弟が欲しくなった。
瀬尾さんの書く小説には必ず素敵な人が登場する。
今回は垣内君。
実際にこんな人いたら惚れる。
弟も風変わりだけど良い。
物柔らかな文体で素敵な考え方がちらり。
押しつけがましくなく,新たな視点を与えてくれる。
瀬尾さん好きです。
あー面白かったー。200ページくらいのライトな作品なのであっという間に読了。文芸部、今だから入りたいなと思うなぁ。主人公の早川先生はなかなかだらしなくて、よい。部員の垣内君との距離感とか移り変わる季節感とか、好き。何より本がたくさんある場面が多いというだけで気持ちがいい。「5月のなめらかな風」ってう表現が特に気に入りました。
ここのところ結構な打率で読むモノに純文学が登場する。そろそろ読めというお告げか。
淡々としているようでいて
主人公も垣内くんも
重いものを抱えている。
読後はなんとなく明るくほんのり幸せになった。
終盤になるとおもしろく読めた。
"黙るべき時を知る人は、同時に言うべき時を知っている"っていう言葉が心にささりました。
瀬尾さんの本はいつ読んでもしっくりくる。ほっこりした気持ち。最後の10ページ位で一気に涙腺刺激された。
学生時代運動系部活に所属し、スポーツに熱中していた主人公だが、部員が自殺をした。自殺の原因は自分かもしれない・・・
そんなことから故郷を離れ、講師として働き始めた主人公が
文化系部活動部の顧問になる事に。
そこにはたった一人の部員がいた。
部員とのやり取り、家族の支え、恋人との関係。
それらの全てに少しづつ癒されながら自分を取り戻していく物語。
暗いテーマが根底にあるのだけれど、さらりとしたやさしさが
ずっと流れていて、さわやかな読了感。
2012-01
ただただ垣内くんがカッコ良くて、それだけで満点つけたくなりました。良い意味で。
文学について垣内くんが話すシーン、心がふるえました。
清の性格やふるまいも、垣内くんとほんとに良いコンビだし、見ていて気持ちよいです。
瀬尾さんの、ラストに青春して、ちょっと寂しいけど日常に戻る展開が好き。出会いがあって別れが来て、また新しい出会いがある。学校の先生って、それを一番実感できる職業なのかもしれない。
優しい人がたくさん出てくる話。心にしっくりくるいい話だったのだけど、何がどうかと説明しようとすると難しいなぁ。読んだ後、人に優しく出来るかも・・・。一瞬かもしれないけど。
「ブックマーク」に寄せてもらった「本のアンケート」にこの本のことが出てきて、久しぶりに借りてきて読んだ。さいしょは単行本を読んだから、もう3度目か4度目。 名前の通り清く正しい人間だった清(きよ)は、「バレーボールが全て」という高校生だった。将来は体育大学に進んで、ずっとプレイをするはずだった。しかし、あることがきっかけで、ずっと描いていたものから、清の道は外れた。地元を離れ、地方の小さな私... 続きを読む »

瀬尾さんの本は確か3冊目だった気がします。私には、周りで言われているほどほっこりとした優しさを今まで文中に感じたことはありませんでした。ただ淡々としたぬるい風を感じる作風だと認識していて、正直あまり好...





