アイディアのレッスン (ちくま文庫 と 1-5)

著者 :
  • 筑摩書房
3.38
  • (14)
  • (29)
  • (45)
  • (12)
  • (3)
本棚登録 : 535
感想 : 42
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480426857

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アイデアは欲しい時に出るものでもなく、突然降りてくるものでもない。
    どような状態がよいのだろうか。

    アイデアを生むために心がけること
    知識過多で頭でっかちにならないようセーブ
    影響力のあるものに近寄らず引っ張られないよう
    不要なものは忘れてスッキリした状態を作る

    アイデアを生む条件
    求める気持ち
    足りていないという自覚
    必要性を感じていること

    アイデアはそもそも、それを捉えようとする気持ちや必要性に駆られて求める気持ちが必要。
    環境も大事で権威の側にいると気後れしてしまうが、お山の大将的な中にいて言いたい放題言うことが思いがけない発想に至ることがある。
    また頭に詰め込みすぎるのもよくない。不要なものを横に置きスッキリした状態でのんびりすることも大事。
    意気込みすぎずフランクな感じで色々な情報を組み合わせる遊び心もいいように思う。
    そう考えてみると情報過多で処理能力はズバ抜けているAIには難しいことかもしれない。

  • アイデアを出せるようになる方法論というよりは、「アイデアは出そうと思って出ないものです」と説いた上で、アイデアっていうのはこんな種類があるよという、既に使われている手法の説明という感じだったので思っていたのではなくピンときませんでした。
    それも自分で考えようということなのだろう。

  • 昨今のITやAIの普及で私たち人間の価値は見直され、創造をかたちにすることが必要となっています。本書はその先駆けのような内容となっており、アイディアの重要性を説いています。

    しかし残念ながら、アイディアは考えて思いつくものではなく、偶然の産物であるとされています。著者は、偶然の発明・発見ということを「セレンディピティ」であるとも言っています。
    この「セレンディピティ」という考えは、著者の『乱読のセレンディピティ』で知ってから日々実感できることが増えてきていることもあり、今回も納得させられました。試験前についやってしまう関係のない読書からの発見と言われれば、身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。

    アイディアを考えに考えた後は、脳を休ませて忘却。忘却の間にセレンディピティは起こりやすくなる。ものを考えるときには一点集中しすぎず、「風を入れてみたり、道草を食ったり」することが有効。
    この過程も良いですが、いかにもアイディアが湧いてきそうな表現が素敵でお気に入りです。

  • 【新しいことを考え、独創的なアウトプットの出せる人になるために】
    アイディアが浮かんだとして、それを実現できたら、人生が充実するのは間違いない。我々は一瞬で忘れるし、別の思考により実現できないとあきらめてしまうし、実行に移そうとしない。もったいない。

    アイディアを大切に。アイディアを尊いものとして、アイディアを記録する。実行する。人生を楽しむためにアイディアは必要不可欠、アイディアは人生のスパイス、有効成分だ。

  • 『思考の整理学』で有名な外山滋比古による、タイトル通りの内容の本である。著者が文学を専門にしていることもあり、例として詩や小説が中心となっている。
     内容にダブりがあり、『人を動かす』を思わせる膨大な例示により冗長になってしまっている点を除けば良い作品である。特に、『アイデアのつくり方』のような果報は寝て待てという時間のかかる方法だけではなく、限られた時間でアイデアを出すことのできる即効性のある方法を紹介してる点が評価できる。
    ----------------------------
    内容:★★★★☆
    価格:★★★★★
    平易性:★★★★★
    簡潔性:★★☆☆☆

  • 外山さんの本はなにげに東大生がよく読んでいるらしい。すごくシンプルで当たり前、しかし忘れてはいけない教訓を優しく語りながらも、基本辛口キャラを通している外山さんがいつもながらいい感じ。

  •  誰でも一度くらいは「○日までにアイディアを出してこい」という宿題を出されたことがあるだろう。

     だいたい、そういう宿題が出されるときは、問題が厄介な場合がほとんどで、そのため、なかなかアイディアが思いつかないことが多いものである。

     そんなときは、この本で紹介されている「アイディアのつくり方」を試してみると良さそうだ。ブレイン・ストーミングはありがちとしても、延長線・慣性の法則、セレンディピティ、醗酵させる、カクテルにする……と、かなり具体的で、実用的と思われる方法がいくつも紹介されている。

     しかし、方法論だけでアイディアが出せるものでもないだろう。そこには、アイディアを出すためのベースとなる、経験やら知識が必要なことは言うまでもない。やはり、ここでもローマは一日にして成らずなわけだ。

  • アイディアは人見知り
    これが衝撃的でした。
    意識の仕方がまとめられていて、気付きやすい環境の作り方を学べた。

    クリエイティブな仕事をしているわけではないが、人とのコミュニケーションのなかで、伝えるタイミングと伝え方にはアイディアが非常にいる。
    その前提には借りられる知識のストックが必要なわけで。。
    もっといろんなジャンルの本を読もうと思った。

  • 思考デフラグツール
    04.05.2023 読了

  • とりあえず
    メモ帳を持って書き付けて
    焦らず寝かせておこうと思う
    そしてぐっすり寝る

    妙興寺ブックオフにて購入

全42件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

外山滋比古の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×