旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.64
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本棚登録 : 464
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480427090

作品紹介・あらすじ

真面目なサラリーマンだった著者が、有給休暇を使い果たして旅したアジア各地の脱力系エピソード満載の爆笑体験記。若き宮田青年は、数々の失態を繰り返しながら旅の醍醐味と人生のほろ苦さを学んでゆく。誰もが経験するような旅の日常を、誰も追随できない独特の感性と文体で綴る鮮烈な処女作!エッセイスト・タマキングの底力を感じる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • おもしれ〜〜〜〜!おもろ旅日記って感じです。
    高尚な旅行記とか読むと海外ってすごいんだ…とか思ってたけどこの人の本は全然うんことかかわいい女の子の話とかしててよかった
    気取りたくなるような体験も適当に話してて最高だった この温度感で私も生きたい
    少し下品なのも許せる人向け!

  • そこかしこでぷぷぷっと笑えた。おもしろかった。

  • たまには力を抜いてこんな本もいいですね。笑いました。

  • 2011年11月6日。タイトルどおり、アジア旅行記です。インド、タイ、中国、ベトナム、日本などなどアジア各国での実体験。とにかく文章がおもしろい!軽妙で不真面目(?)な感じ。笑えて、なんか元気出る!ハワイしか外国に行ったことないワタクシですが旅行記は好きです。とくにアジアは・・・「ちゃんとしてない」とこが多くて、行ってる人(著者)が苦労するほど、読んでるほうはおもしろいよね。

  • いわゆる旅行記という名のエッセイ集。
    …なのだけど、これが大いに不真面目で、変でした。

    具体的に言うと、読み始めて5行目くらいで既に変。
    10行目まで来るとますます変で、非常に嫌な予感にわくわくと胸が高鳴ってくる。
    19行目に辿り着く頃には、これはけしからん!と呟きながら本屋のレジに真っすぐ向かっていたのだから恐ろしい。

    実はこの時点でまだ前書きを1ページ半しか読んでない。
    たったそれだけで「なんかすごい変で面白そうな本」スメルがぷんぷんしてたのだ。
    そして買って帰って読んだら、やっぱり変で…いや、思った以上にもっと変で、もっと面白かった!

    残念ながら、この本は旅の参考には一切ならない。
    というか、これは笑って読める「旅のお土産話本」であり、
    美しい景色や心温まる国際交流みたいなイイ話も、旅の豆知識も、観光案内もない。

    むしろ、ぼられたり騙されたり雪山で凍えたりと、だいたいロクな目にあってない。
    これを読んで「こんな旅をしたい!」なんて1ミリも思わない。
    思ったら変だ。

    …けれど、なんだかんだあっても、彼は楽しそうなのだ。
    旅が好きで仕方ないのが、このエッセイの端々から伝わってくるのだ。
    だからいくらひどい目にあった話ばかり並んでいようと、読後はなんだか気分が軽い。
    まんまとしてやられた感じがする、悔しい。
    悔しいから後でAmazon検索する。
    …べ、別にもっと読みたい訳じゃないんだからねっ!


    火浦功を彷彿とさせるギャグタッチで書き出された、変だけど正直な旅の記憶。
    電車とか喫茶店とかで読むと、ついニヤニヤして不審者っぽくなるので要注意!

  • 何が何だか。力抜ける。善人ぶらない正直な書きっぷり。旅に対して意味や意義を求めていない。そのときに感じたことをそのまま受け入れてる。
    あんま気負わずに旅するのっていいな。

  • トルコに始まり、スリランカ、ネパール、ブータンなどなど、休暇中や出張で出掛けた旅先での様々なトラブルが、面白おかしく書かれている。数ページに一度、思わず声をたてて笑ってしまう。型破りな柔軟性が、様々な理不尽を楽しいネタとして受け入れるおおらかさになっているのだろうか。すごい。

  • ユーモアを前面に出した旅行記。こんな旅が出来るのも若さがあるからだね。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764766

  • 宮田氏の処女作。最初の刊行から、新生児が社会人になるくらいの年月が過ぎているわりに、古めかしさを感じないのが不思議。出くわす理不尽は想定内のことなのか。旅慣れているようで詰めは甘く、冷静に判断した結果の冒険的行動なのかどうか、ぜんぜん読めない。そこが魅力でもある。最後の「花畑パカパカ王子(シルクロード)」に至っては、ラブコメ漫画でも読んでいるような気分になった。

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著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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